私たちのめざすもの

 子どもに発達の遅れや障がいがあっても、本人と家族に適切な支援があれば、子どもは健やかに成長していきます。私たちの園では、発達の遅れや障がいがあることから生ずる様々な困難や悩み(育てにくい、関わり方が難しい、コミュニケーションが取りにくい、先の見通しが持てないなど)に対して、保育・福祉・心理・医療などの専門職が相互に連携を取りながら支援します。
 子どもと周囲の人との気持ちが通い合い、共に安心感を持って楽しく生活ができるように、限られた時間や場所での訓練ではなく、日常生活の様々な場面での配慮を大切にします。

1. 一人ひとりを大切に
子どもが育つみちすじに基づいて、一人ひとりの発達、障がいの状況に応じた保育援助を行ないます。
子どもが発達していくうえで欠かすことのできない「身近な大人との信頼関係」を基盤に、一人ひとりの子どもが人とのやりとりを通して自分の気持ちや意思を伝え、自尊感情や自信をもって生活できることを大切にします。
子どもの全体像を把握し、コミュニケーション、興味・理解(認知面)、基本的生活習慣、運動など、各領域がバランス良く調和しながら成長できるよう援助します。
障がいの状況に配慮しながら、「できる、できない」等の能力面の評価に偏らないよう、情緒面も含めて子どもの人格形成を重視した保育を行ないます。

2. 家族とともに
子どもの成長を支えるためには、家庭と園が協力する関係がとても大切です。職員が一方的に課題を設定したり助言するのではなく、保護者の意見や考えを尊重しながら、子どもにとって安心できる環境や関わりのあり方を共に考えます。
子どもが家族の一員として生き生きと生活していくために、生活の基盤である家庭にも目を向け、より良い関係・きょうだい関係が築かれていくよう援助します。
家族の抱える悩みや生活上の困難に対しても相談にのり、家族がゆとりをもって前向きに生活していけるように支援します。

3. 長い見通しのなかで
一人ひとりの子どもが、家庭や地域の中で生き生きと落ち着いた生活を送るためには、小さい頃から培ってきた大人との信頼関係をより深めながら、それを土台にして成長できるよう、本人の自発的な関心に応じた経験を積み重ねることが大切です。
ライフサイクルを視野に入れ、乳幼児期から学齢期、青年・成人期と、成長の節目に生じる問題について、保護者や周囲の大人が焦らずに、長い見通しの中で子どもを支えていけるよう援助します。また卒園後も保護者の要望に応じて、関係する機関との連携を取りながら相談にのります。

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設置・運営主体
社会福祉法人 水仙福祉会