会報「風の輪」 第39号(平成20年11月発行)
自然の営みや旬を大切に
 実りの秋。
 法人が所有する自然生活体験施設のある丹波では、栗、黒枝豆がおいしい。
 保育園児や高齢者が掘ったさつま芋は、天ぷらや煮物などに調理され、茎はキンピラに。里芋を収穫すれば、その茎は味噌汁の具になる。茎の調理は、無農薬であるからこそできることだ。そして、地元農家から仕入れた減農薬の新米。これらは、法人内施設の給食として提供される。
 食に関する事件が後を絶たないが、法人では、開設以来一貫して、食に対する様々な取り組みを行なっている。業者への調理委託ではなく、どの施設にも栄養士や調理師を配置し、厨房で昼食を作る。
 食材のチェックはもちろんのこと、特に子どもの施設では、様々な食材や調理法、味つけを知ることを大切に献立を立てる。
 いわゆる家庭の味が家庭から消えつつある現在、焼き魚やお浸し、煮物といった昔ながらの和食をふんだんに取り入れている。1月には、赤飯、黒豆、ごまめの田作り、なますなどのおせち風献立が登場する。
 障害者・高齢者施設でも、利用者の状況に応じて献立や調理法を工夫している。
 丹波では、無農薬野菜を作る他に、自生する茶の木や茗荷、蕗、蛍が生息する川、ススキ野原など、里山としての環境保全にも、ボランティアを中心に取り組んでいる。
 収穫や加工には、障害者施設の利用者や保育園児が参加することがある。時には、いが付きの栗を見る、枝豆を枝からちぎる。こうした、食に直接つながる経験が、「食」への新たな意識と結びつく。
 従来、私たちが大切にしてきた自然の営みや旬を意識しながら、私たちの食卓を見直したいものである。
[写真コメント]今日も法人の栄養士・調理師が工夫してつくった給食が目の前に並びます、ごはんを自分でよそって「いただきます!」
水仙の家 施設長・榎本多美子


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社会福祉法人 水仙福祉会