会報「風の輪」 第45号(平成22年8月発行)
行動の背景にある本当の思いとは 発達講座に273人が集う
 水仙福祉会アイ・サポート研究所主催の発達講座が7月24日、大阪市立北区民ホールで開催された。
 集団になじみにくい、ことばが出ない、こだわりが強い等の広汎性発達障害と言われる子どもたちの問題は今、保護者や現場の関係者にとって大きな関心事になっている。そのなかで、発達障害に対するいろいろな考え方や療育方法が氾濫していて、障害児者の生き生きした生活を支援する現場実践者に混乱と不安を与えている。
 このような時期だけに、子どもから成人までのライフサイクルを通した視点で、障害のある人の「行動の背景にある本当の思い」を理解することの大切さを伝える趣旨で企画した。
 午前中は、子どもの発達臨床に造詣の深い鯨岡峻・中京大学教授による講演「発達障害の基本的な捉え方〜関係障害と関係発達支援」、午後からは「本人との関係を通して行動の意味を考える」シンポジウムを開催し、松端克文・桃山学院大学准教授をコーディネーターに、松村昌子・風の子そだち園園長、岩崎隆彦・姫島こども園園長、田代直美・ワークセンター豊新主任の3氏による実践事例を交えた報告をもとに、本人理解の仕方が活発に話し合われた。
 全体を通して、「家族支援が不可欠」「関係性のなかで行動の背景を知る」等、理解と支援の基本を確認。「発達障害の理解が深まった」「理論と実践に一貫性があり分かり易かった」「新たな視点に気付かされた」等の声が聞かれた。成人期だけでなく、保育所等で障害児保育に携わる方々も多数参加、現場を支える考え方や視点が強く求められていることを実感した。
 次回は8月21日、午前の講演「ライフサイクルを通した本人主体の支援」、午後の事例報告「幼児期から成人期への一貫した支援から見えてきたもの」を通して、支援の原点を一緒に考える。
[写真コメント]参加者で埋め尽くされた会場全体の様子(上)と、講演する鯨岡教授(右下)、シンポジウムの場面(左下)
姫島こども園 園長・岩崎隆彦

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社会福祉法人 水仙福祉会