会報「風の輪」 第48号(平成23年5月発行)
日頃の支援に多くのヒント 職員研修に寺見・神戸松蔭女子学院大学教授
 4月27日、アイ・サポート研究所が主催する今年度最初の職員研修会に神戸松蔭女子学院大学教授(人間科学部子ども発達学科)の寺見陽子教授を招いた。会場の「水仙の家」のフロアーは131人の法人職員で埋め尽くされた。
 教授のホームページには「子どもの心の育ち、特に認知と自我の発達の関連性に興味を持っています。子どもが心の世界をもつようになる過程とそれを支える親あるいは保護者の役割り、遊びや人間関係について研究しています。また、親の育児ストレスとソーシャルサポートの関連、親としてのアイデンティティの形成に関する研究をしています」とある。
 また、障がいのある子どもの「お母さんの会」のスーパーバイザーを長くされ、多くの事例を直に見てこられたそうだ。
 講演は「子どもが育つということ」「乳幼児の発達に見る育ちの原型―個の育ちをどう読むか」「表現・行為と自己生成」「育ちの捉え」「育ちに気がかりさのある子どもの理解と援助」など、ウィットを交えた、しかも要点を絞ったものだった。
 参加者からは「幼児期は知的教育だけでなく、感情教育が必要」「一緒に関わるなかで職員と利用者が共に成長することが大切だ」「保護者の何気ない行為、保育の中で当たり前とされている行為の中に、子どもの想いを読み取る」「退行は、先に進むための助走である」など、日頃の支援につながるヒントをいただいたとの感想が寄せられた。
 講演の中で「理論をもって事例を捉えるのでなく、事例を読み解くのに理論が必要」との発言が印象に残った。その真摯な積み重ねがあって「利用者に向かう姿勢、即ち、いかに個の視点から関係性を捉えなおすか」につながるのではないか。
理論をもって事例を捉えるのでなく、事例を読み解くのに理論が必要

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社会福祉法人 水仙福祉会