会報「風の輪」 第50号(平成25年10月発行)
広がりつつある理解の輪 行動障がいがテーマの発達講座に257人が参加
 10月5日(土)、水仙福祉会主催により、発達講座を開催した。テーマは「行動障がいへのアプローチ〜医療・心理と連携した本人主体の福祉を考える」。参加者は257人。会場はほぼ満席で、施設職員、家族、教員など、障がいのある人と関わっている方々の熱気に包まれた。
 この講座は、行動障がいといわれている人たちをどう理解し関わるかについて、当法人の考え方や実践を、多くの方に発信する目的で行なっているもの。講座を始めて、今年で4年目となる。
 精神科医療との連携を考えた昨年の講座が好評だったため、今年は内容をさらに深め実施することとなった。
 当日のプログラムは、精神科医・稲垣亮祐氏の講演、支援員による、医療と連携しながら支援した事例の報告、桃山学院大学教授・松端克文氏の講演、シンポジウムと続いた。

関わりの中心は支援者
 稲垣氏の講演では、「医療は本人のコンディションを整えるために使うものであって、関わりの中心となるのは支援者。困った行動を薬で抑えるということではない」という話が印象的であった。
 また、松端氏からは、福祉の捉え方や支援者に求められるもの、本人の行動をどう理解するかなど、幅広い範囲のお話があり、興味深く聞くことができた。
 続いて2つの成人施設の支援員が事例報告。そして最後のシンポジウムでは、当法人の姫島こども園・岩崎隆彦園長をコーディネーターとして、同じくワークセンター豊新・加藤啓一郎施設長も加わり、心理についての話や、参加者から事前に出された質問へのヒントも織り交ぜ、医療・心理と福祉とがどのように連携するのかについて整理された。

求められる事例検討の場
 参加者アンケートは好評で「行動障がいは、人との関係や環境により作られるもの、問題行動という形にならざるを得ない本人の苦しい状況を表していることがよく分かった」との意見が多数あった。また、事例について話し合いたいという希望が数多く寄せられた。
 障がいのある人に関わる支援者や家族が、本人をどう理解し対応するかは、本人の生活にとって重要である。本人主体の支援に向けて、理解の輪が広がるような機会を増やすことは、私たちの大きな使命だと考えている。

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社会福祉法人 水仙福祉会