会報「風の輪」 第58号(平成27年12月発行)

新たな夜明けを土佐の地から
未来に引き継がなければならない大切なものとは


 第53回「全国知的障害福祉関係職員研究大会」が、平成27年10月14日から16日の日程で、高知県民文化ホールにおいて開催され、全国各地から1500人の参加をいただきました。

根源的なものを掘り下げる
 私たちは、この大会を主催するにあたり企画が大切と何度も協議を重ねました。その結果、社会や制度が経済や経営をはじめとし目に見えるものが重要として動いているなか、目には見えにくいが大切な「心や人そして福祉」という根源的なものについて、3日間を通して深く考えていただく研究大会にしようと決めました。
 運営に当たっては、お接待(おもてなし)の心で参加者に3日間気持ち良く過ごしていただくことと、この大会をスタッフも育ちあえる機会にすること。そのために大会趣旨の徹底を全職員に行ない、利用者支援に当たっている職員も共に大会を盛り上げようということになりました。

やりがいと誇り
 3日間で最も大切にしたのは、2日目の参加者が加わっての分科会でした。テーマを、「土佐の六策」(坂本竜馬が新政府に起草したと言われる船中八策になぞらえ)とし、この六策「育(はぐくむ)・生(いきる)・暮(くらす)・働(はたらく)・老(おいる)・輝(かがやく)」の中の「老」までの5分科会は、生まれてから看取られるまでの誰もが長く生きれば訪れる人生にスポットをあてました。
 各分科会では、利用者一人ひとりが主体的に生きるための支援を共通テーマに、講義と実践報告を通して、意思決定や人間関係形成への支援の重要性が検討されました。また、「輝」では職員に焦点をあて、やりがいと誇りを持って仕事に取り組めるための知恵を持ち寄り、個々の職員の力とチームワークがあってこそ良い支援が実現することを確認しました。

依るべき理念の再確認
 今、大会の終わりにいただいたアンケートや職員で3日間を振り返ると、福祉に携わる職員が依るべき理念を再確認し、未来に引き継ぐ大切なものを発信する機会になったのではないかと思います。八策の残り二策は、大会の成果を持ち帰り実践の中で育てていただきたく、各参加者に託しました。本大会で撒かれた種が、日本各地で必ず花実をつけると信じ筆をおきます。

 ※この研究大会には水仙福祉会の職員も参加し、充実した時間を過ごすことができました。当法人が毎年開催している発達講座を通じて、昭和会の皆さんと交流がある関係で、特別寄稿をお願いいたしました。

[写真コメント] 超満員の会場(上)と、分科会「育」で講師を務める岩崎隆彦・姫島こども園園長(右下)
高知県知的障害者福祉協会会長
社会福祉法人昭和会専務理事
山ア 隆

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社会福祉法人 水仙福祉会