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「その人との時間を大切にしたい」 |
水仙の家で職員となって、利用者と1日を過ごすようになり、そろそろ3年目になる。 日々の利用者との時間の中で、利用者の身体や精神的な変化に気づけなかったり、1日の流れの中で利用者とうまくコミュニケーションがとれなかったりと、反省ばかりで毎日が過ぎていくような気がする。 そんな中でも、また今日もがんばろうと水仙の家に足が向くのは、利用者との時間が自分の中で大切な時間になってきているから。利用者が今まで歩んできた時間を共有できたり、一緒に笑いあえたりといった瞬間があるから。 その瞬間のために利用者の思いに寄り添いながら、その人その人の楽しみを共に見つけていくことが、今の自分の仕事だと思っている。 利用者からの視線はというと、まだまだおっちょこちょいな孫を見ているような感じだろうと思う。それでも、「ありがとう」と言ってもらえる瞬間が少しずつでも増え、そのうちに「おっ、ちょっとやるようになったなぁ」「一緒におって、ほんまに楽しいなぁ」と、より多くの利用者に思ってもらえるよう、この時間を大切に過ごしていきたい。 水仙の家・介護職員(平成20年入職) |
第46号(平成22年11月発行)より |
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