会報誌「風の輪」に掲載している当法人の各施設・事業所で働く職員による随筆です。


「『ふーじぐーみさん』『はぁい!』」

 毎朝、私の前にちょこんと座った子どもたちは、私の呼びかけに笑顔で応えてくれる。元気に登園してきてくれたことに感謝する。

 私が担任する藤組は、2歳児8人、3歳児8人の計16人のクラス。新年度、ベビーホームから進級した子どもたちは、戸惑いと緊張で硬い表情をしていた。一日も早く子どもたちと仲良くなるため、私は裁縫の得意な母に頼み、父のワイシャツをリメイクして子どもサイズのエプロンに仕立ててもらった。色や柄の異なるエプロンを身に着けた子どもたちは、ままごとあそびに夢中になっていった。

 そんなある日、思いがけないことが起こった。エプロンを首にかけて後ろに回してマントにし、戦隊物のごっこあそびを始めたのだ。変身ポーズを決めたり、跳んだり走ったりするたびにひらひらと揺れるマント。ヒーローになりきって得意気な表情を見せる子どもたちに私は惚れ惚れした。今もこのエプロンは大活躍。子どもたちの発想の転換や柔軟性に、毎日が驚きと発見の連続だ。

 子育て中のお母さんの言葉「子どもと一緒に私も成長します。子育ては親育ちでもあります」と。私も同じ気持ちで共に成長していきたい。

風の子保育園・保育士(平成14年入職)
第47号(平成23年3月発行)より

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