会報誌「風の輪」に掲載している当法人の各施設・事業所で働く職員による随筆です。


「2年目の春を迎えて」

 姫島こども園で働いて2年目になる。1年目は毎日が必死であっという間だった。

 昨春、お母さんとも何を話していいのか分からず、子どもたちとの関わりでも戸惑ってばかりだった。そんな私に、子どもたちは全身のエネルギーを使い多くの事を伝えてくれた。嬉しい、楽しい、悔しい、寂しい…、子どもたちが伝えてくれる精一杯の気持ちを真剣に受け止めようと思った。子どもたちと真剣に遊んで、真剣に話をして、悪かったと思った時は正直に「ごめんね」と伝えた。

 毎日が新発見。小さな声で「しぇんしぇ~」と呼んでくれた、トントンと背中を叩いてくれた、笑顔で頷いてくれた。些細なことかもしれないが、日々の子どもたちの変化が嬉しく、この嬉しさをお母さんたちに伝えたいと思った。

 2年目の春を迎えて新しい子どもたちやお母さんと関わる。伝えたい事、聞きたい事、一緒に考えたい事…、話をしたいことがたくさんあった。振り返ると、子どもたちにたくさんの事を教えてもらいながら一緒に成長した1年だった。今でも毎日が必死で大変なこともあるけれど、子どもたちが教えてくれたことが私のエネルギーになっているように思う。

姫島こども園・作業療法士(平成22年入職)
第48号(平成23年5月発行)より

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