会報誌「風の輪」に掲載している当法人の各施設・事業所で働く職員による随筆です。


「全然わかってくれへんくせに」

 障がいのある方が通園する施設(ワークセンター豊新)に2年、その後、児童館に異動し、4年が経とうとしている。

 異動してすぐ、子どもたちと公園へ行き、女の子のケンカの仲裁に入ることがあった。当時の私は、仲直りをさせたいと思い、両者の話を聞いていたが、Aちゃんに「先生はAのこと、全然わかってへんくせに!」と言われ、その言葉に私は痛いところをつかれたような思いをしたのを覚えている。

 その夜、先輩職員から、Aちゃんが以前にも周りの子から仲間はずれにされたことがあると聞いた。私は「解決して仲直りさせないと」という気持ちが先走った関わりになり、Aちゃんのつらい気持ちに寄り添えていなかったと反省した。

学童期はだんだんと見えない部分が増え、交友関係も複雑になってくる。目に見えない相手の気持ちをいかに感じとることができるか、これは成人の施設にいた時に大切にしてきたことであった。支援の対象者が変わっても、大切なことは変わらないのだと教えられた。

子どもが発する言葉だけではなく、表情や態度、その子の背景にもしっかりと目を向け、関わるよう努めている。そして、今後も子どもたちに負けないくらい元気に仕事をしていきたい。

風の子児童館子どもの家・保育士(平成20年入職)
第51号(平成26年1月発行)より

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