会報誌「風の輪」に掲載している当法人の各施設・事業所で働く職員による随筆です。


「人生の大先輩から学んだこと」

 水仙の家で働き始めて、3年が経とうとしている。

 この3年で、たくさんの出会いと別れを経験した。新しく水仙の家をご利用される方には、楽しんでいただきたい、ほっと安心できる場所になったらいいな、そんな思いで日々、関わっている。

 一方で、別れはとても辛い。亡くなられ、永遠の別れになることもある。初めて経験した時は、本当に辛くて、その人のことばかりを考えていた。いつ、別れが訪れるかわからない。それだけに、もっといろんなことができたのではないか、水仙の家で楽しく過ごせていただけただろうか、いろんな思いが込みあげてくる。

 しかし悲しいだけではなく、その方との思い出も蘇る。いろんな話をしたことや得意の大正琴の演奏に合わせ唄ったこと、結婚生活について教わったことなど、楽しかったこともたくさん思い出す。

 経験を重ねるうち「みなさんから教わったことをこれからの仕事に生かしていこう」、そう思えるようになった。それが私のできる精一杯の恩返しではないだろうか。温かく接してくださり、挫けそうなときもみなさんに助けていただき、乗り越えてこられた。

 そして、たくさんのことを人生の大先輩から学ぶことができるこの仕事に、とてもやりがいを感じている。

水仙の家・介護士(平成26年入職)
第63号(平成29年2月発行)より

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