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心がふれあうと… |
私がこの仕事を始めて、4年が経とうとしている。たくさんの子どもに出会い、成長を見守ってきた。この仕事で一番やりがいを感じるのは、子どもが「この先生に聞いてほしい」と安心できる大人と認め、頼ってくれる時だ。 子どもとの関係づくりで最も大切にしているのは、積極的なスキンシップだ。うれしい時に一緒に喜ぶハイタッチで、お互いの表情が和らぐ。「大好きだよ!」を伝えるハグ。不安な時に手をさしだすと、子どもの小さな手がぎゅっと握り返してくれる。悲しい時は背中をやさしくさすってなぐさめると、身を寄せて応えてくれる。 子どもの仕草やスキンシップのなかには、多くのメッセージが含まれている。小さな身体で大人に向けて伝えようとしている。そして、互いの手のぬくもりや肌から伝わる安心感は、どんな言葉がけにも勝ると思う。 「甘えさせると、抱き癖がつくのでは」との心配の声はよく聞かれる。だが、子どもにとっては、年齢に関係なく、甘えたい時にいっぱい甘え受け止められた経験は貴重なものだ。日々保育を重ねると、そうした経験が必ず「自分でやってみよう」と、子ども自身が力強く踏み出すエネルギーになると実感できる。 これからも、全身で受け止めて、思いを伝え合うことを大切に子どもたちと関わっていきたい。 姫島こども園・保育士(平成28年入職) |
第75号(令和2年4月発行)より |
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