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事業報告

2017年度(平成29年度)事業報告
理事会・評議員会(2018年6月26日)にて承認

法人事業
  1. 廃屋のままで放置されていた風の子保育園の旧園舎については、平成29年6月16日の理事会において建築が承認され、同年8月3日に着工の運びとなった。設計・監理は井上久実設計室、建設工事はヒロタ建設株式会社で行なわれている。工事完了は平成30年7月末の予定である。建物は3階建て木造建築で、延べ567.5㎡である。この規模の木造建築はめずらしいものであるので、地域の名物になるものと思われる。1階に風の子児童館および風の子デイサービス、2階に法人本部、3階に職員研修等に活用するホールが設置される。

  2. 平成29年9月2日に上本町6丁目のホテルアウィーナにおいて、水仙福祉会設立60周年記念のつどいを開催した。これは昭和31年に発足した財団法人風の子保育園以来60年を経過し、大きく法人運営施設が発展したことから、この間にいろいろと支援をくださった方々を招き、感謝の意を表するために催したものである。来賓の方々105人、職員170人の計275人の出席を得て成功裡に終了した。なお、この折りの記念誌として「本人主体の支援とは ―支援現場からの発信」116頁を発行した。

  3. 平成30年度の新採職員採用試験はこれまでにない応募者の少ない状況となり、大変厳しい年であった。このため、風の子保育園および風の子ベビーホームの保育施設では、園児の募集人数を減らし対応する異常事態の年になった。

  4. 平成28年度に続いて、29年度も米国オハイオ州のアンティオーク大学から2人の大学生がインターンシップ生として7~9月の3カ月間迎えた。それぞれ水仙の家(高齢者デイサービス)と風の子保育園にて活動した。

  5. 第10回発達講座は平成29年12月16日(土)に「たかつガーデン」において開催した。今回は障がい者の意思決定支援をテーマとして、東京から柴田洋弥氏(全国障害者生活支援研究会顧問)を招き、また28年度に引き続き、稲垣亮祐氏(精神科医・さわらび診療所所長)にも加わっていただき、熱気あふれた講座が行なわれた。参加者は他府県からも含め280人であった。

  6. 法人の広報啓発活動として、機関紙「風の輪」を年4回発行した。

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風の子保育園・風の子ベビーホーム
  1. 入園児の概要
    月別在籍状況
    <風の子保育園>(定員127人)
    年齢\月 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3
    5 34 34 34 34 34 34 34 34 34 34 34 34 408
    4 29 29 29 29 29 29 29 29 29 29 29 29 348
    3 34 34 34 34 33 34 34 34 34 34 34 34 407
    2 10 13 13 13 13 13 13 13 13 13 13 13 153
    1 11 11 11 11 10 11 11 11 11 11 11 11 131
    0 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 72
    124 127 127 127 125 127 127 127 127 127 127 127 1519
    <風の子ベビーホーム>(定員63人)
    年齢\月 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3
    2 25 25 25 25 25 25 25 25 25 25 25 25 144
    1 25 25 25 25 25 25 25 25 25 25 25 25 300
    0 12 12 12 12 12 12 12 12 12 12 12 12 172
    62 62 62 62 62 62 62 62 62 62 62 62 744

  2. 日常の保育
    (1) 乳児は、母親に代わる担当保育士との愛着関係を大切にし、子どもが安心して過ごせるような保育環境作りを心がけた。しかし、職員の担当制についての捉え方に不充分さがあり、子どもたちに戸惑いを生じさせないような話し合いを重ねた。
    (2) 幼児は、集団管理的な保育でなく、子どもたちを主体として受け止め、叱らず共感する保育を心がけた。また5歳児の全盲の視覚障がい児を受け入れ、職員を1人加配し、自由保育・縦割り保育・統合保育に取り組んだ。
    (3) 保育園の出発は8時から16時の保育時間であったが、現在は朝7時から夜19時30分までの保育になり、長時間保育の子どもが大多数を占めるのが現状である。12時間近くを園で過ごす子どももあるなか、現状に合わせた生活リズムや保育内容の見直しが必要となってきている。
    (4) 自然とのふれあいを大切にし、園庭で花や野菜を育てる、生き物の飼育を取り入れるなど、子どもの興味や関心に合わせた取り組みを大切にした。
    (5) 園庭や丹波の畑で収穫した作物を加工・調理する、昼食の下ごしらえの手伝い、おやつやお弁当作りなど、年齢に応じた食育活動を取り入れた。
    (6) 年度途中での退職などについては、新たな雇用、担任の変更や配置換えにより、業務に支障のないよう努めた。

  3. 行事
    年間行事
    (1) 昨年度に引き続き、大きな行事の内容を検討し、運動会は、子どもたちがより主体的に取り組めるようにした。
    (2) 日本の伝統行事に親しめるよう、子どもの行事の他に、お餅つきやおせち料理など積極的に取り入れることを心がけた。
    (3) 「園と家庭で育てる子ども」の観点から、保護者会行事では積極的に協力し、企画して実施できた。
    (4) 毎年8月末に行なっている夜店祭りは、卒園児を含む地域向けの行事として恒例となっている。

    全体 5歳児 懇談 保護者会
    4 ・入園式 ・こいのぼり製作 ・全体懇談会 ・保護者役員会 
    5 ・保育参加
    ・内科検診
    ・家庭訪問 ・布団係整理
    ・四役会
    ・親子ふれあい会(5~9月)
    6 ・内科検診
    ・歯科健診
    ・尿検査(2歳以上)
    ・保育参加
    ・水仙の家交流
    ・お泊り保育説明会   
    ・蛍狩り(丹波)
    ・丹波遠足
    ・個人懇談 ・布団係整理
    ・文庫委員
    ・夜店祭実行委員会
    7 ・水仙の家交流 ・親子遠足(比良)
    8 ・夜店まつり ・びわ湖キャンプ(比良)
    ・水仙の家交流
    9 ・遠足(天王寺動物園) ・親子遠足(比良)
    ・夜店祭実行委員反省会
    10 ・運動会
    11 ・ベビーホーム遠足
    ・おたのしみ会
    ・内科検診
    ・地域小学校交流会 ・布団係整理
    12 ・おもちつき
    ・クリスマス会
    ・大掃除
    ・水仙の家交流
    1 ・保育参加
    ・保育参観(幼児クラス)
    ・個人懇談
    2 ・節分
    ・保育参加
    ・児童館説明会 ・卒園児保護者懇談会
    ・クラス懇談会
    3 ・ひなまつり
    ・お別れバイキング
    ・お別れ遠足
    ・卒園式
    ・お別れ遠足(万博記念公園)
    ・お別れ会
    ・クラス懇談会 ・卒園パーティ

  4. 保護者相談・家族支援
    (1) 園と保護者がともに子どもを育てるという理念のもと、全体懇談会、クラス懇談会、家庭訪問、個人懇談を行ない、保護者との信頼関係を築くよう努めた。特に、関わり方が難しいなど気になる子どもについては、保護者との相談とケース討議を並行してすすめ、ともに理解を深められることを心がけた。一方で、園として保護者に伝えたいことや学んでほしいことなどが伝わりにくく、勉強会への参加が年々減少するなど、単に子どもを預けるところとして保育園を利用している保護者が多くなってきており、次年度に課題が残った。
    (2) 小さい年齢の時には見過ごされがちな子どもの課題が、解決されないままで年長になると問題が大きくなってくることが多い。小さいころから気になることを捉えて保護者と話し合うことが大切である。
    (3) 保護者からの相談・要望には担任、主任が窓口となり、職員間で検討し、面談や電話などで解決を図った。

  5. 地域向け事業
    (1) 地域子育て支援センター(大阪市拠点事業)
    センター型園として、地域への定着を心がけた。通う先のない3歳未満児の母親は孤立しがちで不安に陥りやすいため、遊び場だけでなく相談の場としてのニーズも高く、毎回のように利用する親子は多い。また、次年度の子どもの育ちに関する出前講座を提案したところ、殆どの子育てサロンから希望があり、関心の高さがうかがえる。※ことばの教室はセンター型事業としては望ましくないという指摘を受けているので法人独自でニーズに応えていく。
    子育てひろば事業
    月曜日~金曜日、午前の部10:00~12:30 午後の部12:30~15:00に開設。
    毎日のフリースペース利用、園庭開放、専門家講師を招いての講座、ベビーマッサージ、親子で製作、クリスマス会などを実施。
    大阪市のブックスタート事業として絵本の配本を実施。
    地域連携
    東淀川区子育て支援事業連絡会に参加。子育て支援広報誌の編集、各機関との情報交換を行なう。
    3ヵ月健診での子育て支援事業所の周知、東淀川区絵本読み聞かせ事業連絡会にて活動報告。
    子育てサロン連絡会への参加。出前講座等の打ち合わせ。
    名称 曜日・時間 内容 開所日数 参加人数
    0歳児 月AM 火PM
    木PM 金AM
    部屋を開放し、親子遊びと育児相談 243 1276
    1歳児 月PM 火AM
    金PM
    部屋を開放し、親子遊びと育児相談 1619
    2歳児以上 水AM 部屋を開放し、親子遊びと育児相談 847
    ブックスタート 第3金PM 大阪市からの委託事業。絵本を配付し、読み方等伝える。 12 70
    園庭あそび 毎週木AM 園庭を開放する。 50 506
    雨天のため室内を開放する。 9 41
    水遊び。 4 39
    みんなデイ 第4月AM 親子で製作等を楽しむ。 9 112
    すくすくデイ 第4月PM 0歳児の身体測定や子育てに関する勉強会。 11 200
    (2) ことばの教室
    ことばや発達についての相談場所として、ことばの教室を開設。保健センターでの1歳半健診後や発達相談後の相談機関としての役割を担い、心理士や保健師と連携、福祉サービスの利用や淡路こども園通園、幼稚園、保育園就園に向けての継続した相談に応じた。当初は週1回行なっていたが、ニーズが高いため11月からは週2回に増やして対応した。年間で68回、述べ利用数は387組。少し大きい子どもについては、淡路こども園は定員があり入りにくい、地域の幼稚園では子どもが集団に馴染みにくいなど、通園先の確保が大きな課題となっている。

  6. 研修
    (1) 施設内研修
    全体:職員倫理綱領・行動規範、専門領域別研修(絵本、音楽)、安田式運動発達、絵本と読み語りを学ぶ会、乳幼児の食生活と栄養バランスについて、法人60周年記念誌を中心に法人内の障がい施設の取り組みについて理解するための話し合い。
    (2) 外部研修
    大阪市子ども青少年局、大阪市私立保育園連盟、東淀川区社会福祉施設連絡会、大阪市地域福祉施設協議会、日本地域福祉施設協議会、公益社団法人大阪府栄養士会が主催する研修に職員が参加。

  7. 実習生、ボランティアの受け入れ
    (1) 実習生
    専門学校・大学関係
    中学生・高校生職業体験
     13校
     5校
     22人
     12人
     (各10~12日間)
     (各2日間)
    (2) インターンシップ 2校  2人

  8. 今後の課題
    (1) 子どもにとって必要な活動が円滑に行なえるよう、園庭の使い方や保育環境を引き続き検討する。
    (2) 幼児教育の無償化に伴い3歳児から幼稚園に移る、引っ越しなどの理由での幼退園児があった。幼児の人数のいびつさが若干解消されつつあるが、引き続き年齢構成を適正にしていく必要がある。
    (3) 職員の入れ替わりが多く、また長い年月を経て、従来の保育理念や子ど
    に対する理解の視点が職員の共通理解となりにくくなっている。資質向上のための勉強会や研修、理解を深めるためのケース検討会などに力を入れる。
    (4) 長時間保育、職員の時間差勤務などから、職員同士が子どもや保育内容について充分話す、研修するなどの時間確保が困難である。朝夕や昼寝の時間にパートの職員を配置し、課題解決を図りたい。
    (5) 契約時間通りに迎えに来ない、子どもの持ち物の準備が不充分などの保護者があったが、保護者への働きかけが不充分であった。連携し協力関係を結べるよう、日頃からの声かけなど話をする機会を意識的に設けていくなど工夫が必要である。
    (6) 年度後半はメンター制度により、職員の話を聞く時間を設けた。よりよい職員関係が築けるよう次年度も引き続き継続していきたい。
    (7) 平成30年度施行の新保育所保育指針を吟味し、カリキュラムを再考する。

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風の子児童館子どもの家
  1. 児童館活動
    (1) 登録人数
    登録人数:38人
    学年 1年13人 2年8人 3年4人 4年7人 5年3人 6年3人
    種別 A B A B A B A B A B A B
    13 0 8 0 4 0 0 7 2 1 0 3
    ※小学校別…小松36人、大隅西1人、新庄1人
    ※A:毎日利用 B:週3回以内の利用
    (2) 今年度の特徴
    今年度、新1年生13人(小松小学校12人、新庄小学校1人)が入所。夏休み終了後、5年生1人、6年生3人が退所。年度途中での退所児童は計6人であった。退所理由は、留守番ができるようになった、下校時間が遅い、習い事で忙しい等。日々の利用は1~3年生が中心で高学年の利用が減ってきているものの、忙しい生活のなかで高学年にとっては憩える場となっている。
    低学年でも、習い事にいく子どもが増えている。一人で家に帰らせたい、習い事の後に児童館に戻らせたいなど保護者の希望があり、必要に応じて要望に応えた。
    冬場はインフルエンザ等による学級閉鎖が続き、朝からの利用を希望する子どもがあった。
    (3) 活動内容
    曜日毎におやつ作り、音楽の時間、読み聞かせなどのプログラムを準備し、子どもたちが活動に楽しんで取り組める環境を設定した。
    昨年に引き続き、丹波の家を利用した自然学校を児童館活動として取り組んだ。内容については子ども主体でできることや、日頃の活動内容につながることを意識した。また講師に同行していただき、傷に効く野草を知る、すすきでフクロウを作るなど、楽しみながら学べるよう工夫した。
    水仙の家(高齢者デイサービス)利用者家族にお餅つきの手伝いを依頼する、ハロウィンでご近所を回るなど、地域との交流に力を入れた。結果、子どもたちが手作りお菓子をプレゼントしたり、自主的に清掃に回ったりという場面が見られるようになった。
    (4) 家庭との連携
    子育てに関する悩みのある保護者には、個別に話をする時間を設けたり、送迎時に子どもの様子を丁寧に伝えたりなど、職員と一緒に考え、悩みを軽減できるようにした。また、学校でのできごとについても、家庭と連絡を取りながら、学校への相談を勧める、児童館職員が教員と話すなどして解決を図った。
    (5) 問題点・今後の課題
    自分の意見をことばで伝えにくい、友だちと遊べない、学習面でのつまずきなど、児童館だけでは解決しにくい課題を抱えている子どもが多く、個別的な対応を迫られることが多々あった。また、低学年で保育園に弟妹が通う子どもについては幼時期の課題を持ち越している子もあり、家族間の調整を必要とした。1人の児童については年度途中からデイサービス対応に切り替えたが、個々の子どもたちの気持ちを支えながら充実した児童館活動を展開することには難しさがあった。
    いきいき事業との差別化を図り、ひとりひとりがいきいきと過ごせるような活動内容、行事の充実化を図っていく。

  2. 行事一覧 ★は児童館・自然学校コース双方に呼びかける
    子どもの家 保護者会
    4 ・入所懇談会
    ・全体懇談会
    ・保護者会総会
    5 ・第1回自然学校 ・親子ふれあい会
    ・学年別懇談会
    6 ・学年別懇談会
    7 ・第2回自然学校(蛍観賞の夕べ)
    8 ・びわ湖キャンプ
    ★夜店まつり
    ・北千里市民プール
    ・夜店まつり
    9
    10 ★風の子運動会
    ・第3回自然学校
    ・ハロウィン行事(保育園と合同)
    ・勉強会「親子で楽しむ絵本の世界」
    11
    12 ・第4回自然学校
    ・お餅つき
    ・クリスマス会
    ・大掃除
    1 ・大地協バザー
    2 ・入所説明会 ・6年生お疲れさま会
    3 ・第5回自然学校 ・保護者会役員決め・引き継ぎ
    ※毎月、おやつ作り、誕生日会を実施。学校の休校日は、朝から児童館を開館。

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風の子デイサービス

平成29年度の利用児童の在籍学校と学年
小学校 中学校 高校
1年 2年 3年 4年 5年 6年 1年 2年 3年 1年 2年 合計
大桐小学校 1 1 2
井高野小学校 1 1
小松小学校 1 1 2
東淀川支援学校 2 3 3 1 9
とりかい高等支援学校 1 1
なにわ高等支援学校 1 1
東朋高等専修学校 1 1
合計 1 3 0 2 1 0 0 3 3 2 2 17
  1. 今年度の特徴
    (1) 平成29年度は15人(男:14 女:1)の登録でスタート、年度途中より児童館籍からの移行1人、新規1人(男:2人)を加え最終的に17人在籍となった。平日は14:30~17:30、土曜及び長期休みは10:00~16:00の利用時間で行なった。また、就労する保護者のニーズに応じて延長保育を実施した。活動はおやつ作りや近隣の公園に出かける等、子どもたちの希望を取り入れた内容を実施した。軽度の子どもたちが風の子児童館の学童児と一緒に活動することで、活動に広がりができた。
    (2) 要保護児童対策協議会のケース会議に参加。地域生活支援センター風の輪や、子ども相談センター、区役所等と連携し情報を交換しながら支援に取りくんだ。
    (3) 自立支援協議会こども部会に参加。他のデイサービス事業所や施設と情報交換を行なった。

  2. 今後の課題
    (1) 児童の年齢は小学校低学年から中学生、高校生と幅がひろく、判定は軽度から重度と子どもの状況は様々である。重度の児童については意思表示や感情表現を細やかに丁寧にくみ取り、音楽療法を取り入れる等の個別支援。中高生についてはグループで取り組む活動内容や過ごし方について場の設定を工夫するなど、ひとりひとりがいきいきと過ごせるような支援の仕方を検討していく。
    (2) 定期的にケース討議や会議を行ない、職員が共通理解のもと、チームワークとして療育に取り組めるようにする。また法人内研修への積極的な参加など各自が自己研鑽できる機会をもつ。
    (3) 家族支援としてグループ相談や個別相談を行ない、保護者が子どもへの理解を深め、子どもと気持ちが通じ合う関係を築けるように支援する。保護者からの進学や進路に関する相談等については、学校や法人内の成人施設との連携を密にし、情報交換を行ないながら対応する。
    (4) 他のデイサービスの事業所を利用している児童については、他の事業所との情報交換、連携に取り組んでいきたい。
    (5) 風の子デイサービス(放課後等デイサービス、児童発達支援)、風の子児童館(留守家庭児童対策事業)、地域子育て支援センター(地域子育て支援拠点事業)、ことばの教室(障がい児療育等支援事業)に関わる職員は連携しながら、地域貢献を行なう。

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淡路こども園
  1. 今年度の特徴
    (1) 4月当初、30人定員の所、21人でスタート。定員確保のため東淀川区の他、淀川区の家庭児童相談室と連携を取り、送迎範囲を広げて対応した。1年を通して五月雨式に子どもが入ったため、クラスとしてまとまる、落ち着く感じになりにくかった。
    (2) 本人主体の療育と家族支援の両輪で行っているが、近年家族の抱える悩みや問題が多様化かつ複雑化しており、支援の難しさを痛感している。本人だけでなくきょうだいも発達に遅れがある、保護者が精神疾患や発達障がいを抱えている、母親がいじめや摂食障害を経験しており対人面で緊張、不安が強い等、家庭での養育が困難なため、区の子育て支援室、家庭児童相談室、こども相談センター等、関係機関と連携するケースの入園が増えた。
    (3) 幼児、学齢児ともに、一人の子どもが複数の事業所を利用するケースが増え、全体として子どもの状況を掴みにくい。

  2. 児童発達支援(通園児クラス)
    (1) 在籍状況
    定員は30人。4月当初は21人でスタート(継続児18人、新規3人)。年間で13人が入園。引っ越しや家族の病気、幼稚園への転園等で3人が中途退園。居住地は東淀川、淀川区、北区、高槻市。
    障がいの内容、程度…1~3歳までが19人で、全体の約57%を占める。
    知的障がいと自閉的傾向を併せ持つ子どもが約9割、その他はダウン症、QT延長症候群、胃食道逆流症、膀胱尿路逆流症等、先天的な障がいがある。障がいの程度は、軽度20人、中度8人、重度3人、その他3人。
    修了児9人のうち、就学は7人(支援学校4人、地域の小学校3人)、就園は1人(幼稚園)、転園1人(他市の児童発達支援センター)。
    [資料1]月別利用状況
    4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合計
    契約者数 21 22 22 24 25 27 28 29 30 31 31 31 321
    利用人数
    (延べ人数)
    376 359 405 414 374 420 469 461 445 435 443 504 5105
    (2) 日常の療育について
    クラス編成は3クラス、異年齢かつ身体運動面、情緒面に配慮。親子通園(週1回火曜)と単独通園(週4回月・水・木・金曜)の組み合わせ。
    食育
    保育職員と厨房職員が毎月会議を持ち、メニューの検討、アレルギーや食中毒の予防についてなどの話し合いを実施。偏食への取り組みでは、季節の野菜を子どもたちとともに栽培、収穫。昼食の米を子どもたちと一緒に研ぎ、クラス(部屋)の中で炊く、昼食のおかずを調理活動で作る等により食べる事への興味に繋がった。また保護者向けには管理栄養士による勉強会を実施し、無添加で食材の旨味を生かした簡単なメニューの実演と試食を行なった。
    運動
    毎月専門の講師の助言、協力を得ながら、子どもの興味・発達の状況に合わせて、生活全般や遊び、道具等の振り返りと検討を行なった。子どもの身体の動きやバランス感覚の育ち、意欲や自信に繋がった。
    音楽
    普段から歌や手遊び、ダンスなどを積極的に取り入れ、特に親子日は親子で触れ合いながら楽しめるように工夫。月1~2回の音楽療法士によるミュージックセラピーでは、子どもの状態に合わせてグループや個別でセッションを行なった。積み重ねのなかで、子どもの自己表現の幅が広がった。
    製作
    子どもの興味、発達段階を踏まえ、身の回りにある物や自然の素材を利用して、季節を感じられる内容を検討し、取り組んだ。
    西淡路第二保育所との交流保育
    健常児や小集団での遊びに興味、関心のある子どもや就学前の子どもを対象に実施。有意義な取り組みではあるが、保育園の行事等で実施回数が4回と少なく、積み重ねになりにくいという課題がある。
    (3) 家族支援
    親子通園(毎週火曜)
    保護者の子どもへの理解、気持ちの通じ合う親子関係の形成、父母やきょうだい関係を含めた家族関係の調整、育児負担の軽減等をめざし、グループ相談、子育てセミナーを実施。保育は親子で取り組みやすい内容を工夫。
    ファミリーデイ(月1回 土曜 年間11回実施)と家族向けの行事
    両親だけでなく、きょうだい、祖父母や親戚等が参加。一緒に保育に参加してもらい、毎回父親のグループ相談を実施。また季節ごとの行事(ふれあいまつり、もちつき)や自然体験施設を利用した遠足(丹波、比良)を通して、家族間の親睦を図った。
    個別の家庭支援
    両親の不仲、子どもへの虐待(暴言、体罰)、両親または母親の精神疾患、父親の失業やDV等、保護者の抱える問題は多様化、複雑化している。区の子育て支援室、家庭児童相談室、こども相談センター等の関係機関と連携を取り、相談と具体的な援助を行なった(個別送迎、延長保育、家庭訪問、カウンセリング等)。次子妊娠、出産のケースについては、単独通園、個別送迎、家庭訪問などを実施。
    保護者会と保護者懇親会
    保護者会はからリーダーを募り、月1回の定例会と、保護者同士の交流を図るべく、茶話会や食事会を実施。保護者懇親会は淡路こども園友の会(卒園児保護者会)の呼びかけで、年2回実施し、幼児~成人の保護者が集まり、親睦を深めた。
    (4) 進路について
    毎月1回、就学予定の子どもの保護者を対象に実施。学校見学や就学相談への同行、学齢児の先輩保護者の経験談を聞いて、情報提供や意見交換を行なった。
    引継ぎは例年よりも早い時期に、就学先の先生が来園。資料(「こどものあゆみ」)を基に話し合いを行ったが、子ども本人はもちろん家庭の状況も含めて理解しようという姿勢が複数の小学校で感じられた。

  3. 児童発達支援(就園児クラス…通称発達教室)
    (1) 在籍状況
    毎週木曜午後に親子で通園(きょうだい同伴)。利用児は、保育園や幼稚園に通園している子どもで、区役所、事業所からの紹介が殆どである。
    [資料2]月別利用状況
    4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合計
    契約者数 8 8 8 9 10 11 11 11 11 12 12 12 123
    利用人数
    (延べ人数)
    28 25 25 25 27 36 32 33 18 29 22 31 331
    (2) 事業の取り組み
    調理活動、製作、散歩、園庭遊び等、子どもの発達を考慮して取り組んだ。
    月2回グループ相談を行ない、就園先や家での様子について報告し合い、対応や担任とのやりとりについて一緒に考え、保護者同士で意見交換や情報提供を行なった。就園先でのしんどさや親子で気持ちのズレを抱えて登園してくるケースが多い。

  4. 放課後等デイサービス
    (1) 在籍状況
    小学校1年生~支援学校高等部3年生までの児童が利用(小学生32人、中学生6人、高校生5人)。
    [資料3]月別利用状況
    4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合計
    契約者数 43 45 45 44 44 44 44 44 44 43 43 43 555
    利用人数
    (延べ人数)
    130 135 150 153 150 125 130 129 130 116 113 155 1616
    (2) 事業の取り組み
    製作や調理活動、運動、園芸など子どもの興味のある遊びや生活の幅を広げられるような内容を工夫。また、地域のおまつりや東淀川区自立支援協議会の行事に参加し、交流を持った。
    グループ相談を月2回実施。内容は子どもの理解や対応、学校での様子や先生とのやりとりについての相談、進路について等、多岐に渡る。母親同士がお互いにアドバイスしあう関係ができてきている。
    保育所等訪問支援事業の制度を利用して、学校での本人の様子を見て、先生方と見方や対応について話し合いをしたり、家庭の抱える問題が大きいケースについては、個別支援会議を開き、関係機関で連携して支援を行なった。
    学校の長期休暇中は、家で過ごすのが難しいケースについて、送迎援助や利用日数、利用時間を増やす等して対応した。

  5. 障がい児(者)相談支援事業
    (1) 利用状況
    契約者数は障がい児相談支援が124件(うち84件が淡路こども園を利用)、計画相談が3件。契約区域は東淀川区、淀川区、北区、都島区、旭区、吹田市、高槻市。
    行政からの依頼で地域のケースが増えているが、親が精神疾患を抱えている、DVや虐待の疑いがある、本人だけでなく親も発達障がいがある、不登校や既存の支援に繋がらない等の課題を抱えたケースが増えている。
    (2) 他機関との連携
    他機関・事業所との情報共有や事業所訪問を積極的に行なうとともに、東淀川区自立支援協議会(相談部会・こども部会)、淀川区自立支援協議会(こども部会)に積極的に参加し、ネットワークの構築に努めている。
    就学を控えたケースについては通園先や就学先と連携、虐待の可能性のあるケースや困難ケースについては個別支援会議を行ない、関係機関が連携、協力して対応した。
    (3) 今後の課題
    今後は地域ケースが半数を占める見通しで、相談支援専門員の数を増やす等の体制の整備が必要である。また困難ケースについては、本人や家族への支援についての方向性を関係機関で共有できるよう、子育て支援室に積極的に働きかけていきたい。

  6. 保育所等訪問支援事業
    今年度は、延べ44件(保育所3ヶ所、幼稚園4ヶ所、小学校9校、支援学校2校)。
    継続的に訪問を重ねているケースについては、本人が話し合いの必要性を訴える、保護者が学校に対して要望を伝えやすくなる、訪問先と保護者との関係が改善されたケースが増え、「生活全体を視野に入れた支援」を考える協力体制が整ってきている。保護者への周知がすすみ、地域ケースの利用希望や問い合わせが増えているが、アセスメントや事前調整等、対応できる職員や体制が十分でなく、課題を残す。

  7. 障がい児等療育支援事業
    ことばの教室(対象:在宅幼児の親子)毎週1回水曜日に実施。
    今年度は、東淀川区はもとより、淀川区の子育て支援室、家庭児童相談室とも密に連携をとるようにした。子育ての難しさやうつ等、保護者が問題を抱えており、家庭児童相談員や保健師が同伴して来園するケースが複数あった。登録者数27人(うち通園に繋がったケース7人)。

  8. 外来相談
    見学・発達相談…64件(うち通園や発達教室に25件、ことばの教室に12件、障がい児相談支援の利用に17件が繋がる)
    今年度の特徴として、従来の1歳半健診、3歳児健診で発達の遅れや療育を勧められたケースに加えて、4・5歳時健診で軽度の遅れを指摘されたケースが増えた。

  9. 施設および職員の動き
    (1) 研修・研究
    法人の全体研修及び自主研修、発達講座、「親子で楽しむ絵本の世界」等の絵本の研修、事例発表等。
    施設内研修…職員が主体的に参加し、発言できるような会の持ち方を提案した。アサーション、エピソード、感染症予防、運動発達について、虐待について、人権研修、「本人主体の支援とは 支援現場からの発信」を読んで等。
    外部研修…キャリアパスを意識しながら、職員の資質向上、チームワーク編成を目指して、経験・役割に応じた研修に職員を派遣。
    大阪市障がい児・者施設連絡協議会の学習会、東淀川区障がい者地域自立支援協議会(こども部会、相談支援部会)、全国障害者生活支援研究会(サポート研)全国セミナー、大阪市こころの健康相談センター、大阪知的障害者福祉協会、大阪市社会福祉施設人権活動推進連絡協議会、LLブックセミナー等。
     (2) 実習・見学・ボランティア等受け入れ
    保育実習、福祉体験実習…高校、専門学校、大学関係16校から延40人。
    施設見学…専門学校、大学関係9校から延べ15人。
    保育ボランティア…2人。行事ボランティア…30人。

  10. 地域との関係作り
    (1) 淡路連合西第1町会の一員として、ここ数年西淡路小学校のサマーフェスティバルに出店。また西淡路地域で毎月第2金曜日開催のこども食堂に毎回職員が参加し、地域の人たちを顔なじみになってきた。長年行っている淡路こども園ふれあい祭りの開催と合わせて、引き続き地域との関係構築に努めたい。
     (2) 地域の支援ネットワークへの参加…東淀川区地域自立支援協議会、東淀川区社会福祉施設連絡会に参画し、定例会、研修会、イベントの開催など地域との交流を図った。

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姫島こども園
  1. 児童発達支援(毎日クラス)
    (1) 在籍状況(資料1:月別・地域別)
    定員は40人。4月は36人でスタート(継続児20人、新規16人)、9月1人、12月に2人、1月に1人が入園。利用は市内9区から広範囲にわたる。
    利用児は3歳児以下が全体の約65%を占め、3歳未満から発達障がいと診断される子どもが増えている。超未熟児(4人)、ダウン症児(4人)、13トリソミー(1人)の子どもたちには、身体運動面での配慮にも努めた。障がい程度は、境界域4人、軽度22人、中度7人、重度7人、中度・重度が35%を占める。
    修了児21人のうち就学児は7人(小学校4人、支援学校3人)、就園は13人(保育所7人、幼稚園6人)、児童発達支援センターへの移籍1人。
    資料1:月別在籍状況・地域別在籍状況
    4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 累計 平均
    在籍数 36 36 36 36 36 37 37 37 39 40 40 40 450 37.5
    利用人数(延べ) 553 576 606 535 485 514 491 509 518 468 477 555 6287 523.9
    西区(6人)、此花区(8人)、福島区(7人)、港区(3人)、西淀川区(7人)、住之江区(3人)、
    大正区(1人)、浪速区(4人)、都島区(1人)
    (2) 日常の療育について
    クラス編成…年齢、身体運動面、情緒面等を考慮して4クラスを編成。
    【2階】あお組11人・もも組11人 【1階】みどり組10人・きい組8人
    登園形態…月~木曜日は単独通園、金曜日は親子通園。登園しにくいケースは、保護者と連絡を密に取り、必要に応じて家庭訪問、送迎援助を実施した。
    個別支援計画…前年度に引き続き、保護者の意向を反映させて作成(年2回)。
    保育内容…大人との信頼関係を基盤にして、興味や理解が広がり意欲的に活動に取り組んでいけるように努めた。
    生活・食育…毎日の振り返りに加えて、毎月内部給食会議を実施し、個々に合わせた食事の提供を心がけた(アレルギー対応、きざみ食など)。厨房と保育職員が協力し、子どもたちと夏野菜を栽培、収穫。親子通園日には、クッキングや丹波野菜を用いた季節感のある昼食を提供し、偏りがちな食事への関心が広がるように取り組んだ。また、食をテーマにした子育てセミナーを実施して、保護者と安全でおいしい日本食について考える機会を持った。
    運動…専門講師から助言・協力を得て、子どもの興味・発達の状況に合わせた運動遊びを検討し、運動意欲やバランス感覚の育ちにつなげた。
    音楽…各クラスで歌、楽器活動、鑑賞など、様々な音に触れる機会を作った。専門職の助言を得て、子どもの表現、音のとらえ方を確認して、音楽活動を楽しめるよう工夫した。親子通園日には、手遊びやふれあい遊びを取り入れ、情緒面の安定や感性の育ちに努めた。
    製作…興味・発達段階を踏まえ、季節を感じ、感触を楽しめるような素材を取り入れた。単独通園だけでなく、親子通園日でも取り組むことで親子関係を深め、意欲・好奇心の育ちにつながった。
    専門職による支援
    運動発達相談(上阪法山講師):初回に運動発達の筋道を分かりやすくガイダンスしていただき、以降は月1回個別相談を実施。超未熟児で出生した4人については、身体面・認知面の双方から定期的に助言をいただいた。
    心の発達相談(園長)、毎月1回育児に関わる相談を個別に受けた。
    音楽療法…風の子そだち園から音楽療法士を招き、当園の音楽療法士とともに、小グループでセッションを試みた。
    施設間の交流
    大和田保育所(年3回)…職員が共通理解をし、両園の子どもに有意義な交流の場となるよう、毎回打ち合わせと振り返りを合同で行なった。
    風の子そだち園とは、園内での野菜・パン等の販売や合同研修、また地域の行事には揃って参加し、日常的に行き来のできる関係を目指した。
    (3) 家族支援
    親子通園(毎週金曜日)
    グループ相談、子育てセミナー(学習会)を定期的に実施。子どもの立場に立った理解と気持ちの通じ合える親子関係の形成をめざして、家族関係の調整や母親の育児負担感の軽減等を図った。
    弟妹のいる家庭は、職員とボランティアが弟妹のケアをして、母親が障がいのある子にゆとりを持って関わる機会をつくった。
    年度末のクラス懇談会では、単独日の子どもたちの自発的行動、子ども同士の自然な交流などを映像で紹介。親子通園時では見られない子どもの姿に接して、改めてわが子の成長を確認できたと大変好評で、来年度は年2回実施を検討。
    親子通園が軌道に乗りにくい家庭については、電話連絡・個別相談・家庭訪問等、個々の事情に合わせた対応を実施した。話し合いが難しいケースもあり、支援のあり方を検討していく必要がある。
    個別の家庭支援(課題が多様化・複雑化)
    妊娠・出産の4ケースは、家族が安心して次子を迎えられるよう、出産前から父母の協力関係と障がいのある子の心理面の理解と配慮を促し、状況に応じて単独保育、送迎、延長保育、家庭訪問、病院訪問などの援助を行なった。
    ひとり親、母親が精神的に不安定、父母間に葛藤、障がい児が複数いるなど、育児で大きな課題を抱えている家庭には、個別対応により家族関係がこじれないよう支援した。また両親が外国籍で日本語だけでは詳細なやりとりが難しいケースは、アイサポート研究所に翻訳・通訳を依頼、協力を得て支援を続けた。
    (4) 進路について
    就学相談(毎月1回)…就学に向けて、基本的心構え・学校見学・就学時検診・進路決定など一連の流れを伝え、情報交換や先輩保護者との話し合いなどを通して、納得できる進路選択と安心した就学を迎えられるよう支援した。
    就園相談…保育所・幼稚園の入園に向けたガイダンス、先輩保護者から経験談を聞く機会を持ち、参加者には好評であった。
    引き継ぎ
    保護者とともに資料を作成。就園・就学先に連絡、園での子どもの様子を確認してもらうと共に、配慮点を伝え、保護者が相談しやすい関係作りに努めた。
    就園、就学先の意向により、年度を越えての4月実施のケースが4組あった。

  2. 児童発達支援(就園児クラス)
    (1) 在籍状況
    保育所、幼稚園に通う親子を対象に、毎週金曜日に実施。卒園児が中心だが、区役所からの紹介等で繋がったケースもある。
    資料2:月別在籍状況
    4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 累計 平均
    在籍数 27 29 29 30 30 30 30 30 30 30 30 30 355 29.5
    利用人数(延べ) 57 72 74 107 112 62 74 87 70 63 74 81 933 77.5
    平成29年3月末で契約解除した児童6人のうち5人は就学児で、うち2人が当園の放課後等デイサービスへと契約変更を行なう。
    (2) 事業の取り組み
    調理、音楽、運動、製作、散歩など、各々の発達を考慮した活動に親子で取り組む。きょうだい同伴ケースが多く、さらに後半は参加人数が増えたため、2グループに分けて丁寧に関われるように配慮した。
    グループ相談(月1回)では、保護者同士が家庭と通園先の子どもの様子を報告しあい、集団生活で生じる問題や担任との相談の持ち方などを話し合った。

  3. 放課後等デイサービス
    (1) 在籍状況
    資料3:月別在籍状況
    小学校1年~5年生までの30人が利用(小学校24人、支援学校6人)、うち長期不登校が1人(支援学校)
    4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 累計 平均
    在籍数 10 11 11 11 11 10 12 12 13 13 13 13 140 11.5
    利用人数(延べ) 30 23 41 32 23 32 27 29 33 27 31 30 358 29.8
    (2) 事業の取り組み
    今年度は、運営上の必要から、週1回親子通園を利用しているケースについては送迎援助を行ない、単独通園で受け入れて利用増を目指した。
    運動、製作、音楽など子どもたちが興味を持つ遊びの中で、友だちとの橋渡しや各人の自発性を引き出せるよう丁寧な対応を行なう。きょうだいを含めて活動。
    夏季、冬季の長期休暇の保育を実施(風の子そだち園プール利用、給食の提供、送迎サービス、散歩や買い物、郊外の公園への外出など)。
    グループ相談(月1回)を通して、子どもへの理解や関わりを学ぶとともに、学習や友だち関係、先生との相談の仕方等について意見交換した。先生との話し合いがスムーズにいかない場合は、学校との連絡・関係調整を積極的に行なった。
    長期不登校児には、本人のペースに合わせた受け入れ、保護者相談、個別支援会議を通して支えた。学校職員の家庭訪問に同行、家族との関係作りを橋渡しした。
    厚労省が作成した放課後等デイサービスガイドラインに沿って、保護者アンケートと自己評価を実施、保護者からは「相談できる場」「親同士が一緒に考える場」との評価をいただいた。結果はホームページで公開した。

  4. 児童発達支援・放課後等デイサービスに共通の家族支援
    (1) 家族懇談会
    母の会は、親子通園日に年2回実施。気軽に先輩の経験を聞き話しあう場となる。
    父親懇親会は、ファミリーデーに実施。参加者が顔見知りになり、多様な子育て観を伝えあい、家族として大切にすべきことを確認する場となった。
    (2) 家族向けの行事
    家族遠足(丹波に春秋2回、比良に夏1回)、親子まつり(ミニ運動会)は日曜日に開催。ファミリーデーは日曜日と祝日に実施。両親の他、きょうだい、祖父母や親戚が参加し、家族間の親睦と共に、自然のなかでの体験や、季節に合わせた遊びをのびのびと楽しむ機会になった。

  5. 保育所等訪問支援事業
    今年度は延べ9件。主なニーズは、年度替わりの環境変化への対応、行事前の状況の心配など。積極的派遣が望まれるが、件数が少ない背景には、通園児への対応の必要性から、中堅職員を派遣できる体制が取りにくさがあった。

  6. 障がい児(者)相談支援事業
    (1) 契約者数104件。契約区域は、西淀川区の他10区にわたる。地域のケースは、子ども理解や育児に大きな課題を抱え、個別支援と他機関の連携が必要な場合が多い。相談支援に求める情報も多岐に渡っている。
    (2) 児童発達支援(幼児)や放課後等デイサービス(学齢児)の利用者のなかには、複数の事業所を併用するケースが増加している。本人の意思に基づいた利用でない場合が多いので、子どもに過度の負担がかかる、関係機関・事業所との連携が必要であるが調和のとれた生活になりにくいなど、大きな課題がある。
    (3) 西淀川区および此花区自立支援協議会(相談部会)への参加。

  7. 外来相談
    (1) 見学・発達相談(予約制)…51件(うち1人が毎日クラスに入園。3人が就園児クラスにつながり、22人が親子教室を利用)。
    (2) 親子教室(水曜日)…福祉サービス未利用の親子対象。子どもの状況、保護者の心配を持ち寄り話し合う。園の療育に共感される方が多く、毎日クラスに13人が入園(年度途中3人、30年度10人)、就園児クラスに1人が繋がった。

  8. 施設および職員の動き
    (1) 研究・研修
    法人の全体研修
    研修委員をはじめ全職員が積極的に参加した。
    施設内研修
    実践に結びつく研修を行ない、職員の資質向上をめざした(本人理解の視点、学齢期に求められる支援、親子通園における職員の役割、TEACCHプログラムについて、食中毒・感染症予防、虐待防止、応急処置など)。
    外部研修
    大阪市障がい児・者施設連絡協議会の学習会、同障がい児施設部会、西淀川区自立支援協議会(こども部会、相談支援部会)、他療育施設の研修、LLブックセミナー、NPO法人全国障害者生活支援研究会全国セミナー等に自主的に参加。
    (2) 実習・研修等の受け入れ
    保育実習として、高校・専門学校・大学関係12校から延べ25人の学生の他、大阪市職員2人、昭和会(高知)の職員1人を療育研修として受け入れた。
    弟妹の保育ボランティア…2人

  9. 地域との関係づくり
    (1) 西淀川区自立支援協議会(こども部会、相談支援部会)の定例会、研修・催しへの参加。関係機関と密な繋がりができてきている。
    (2) 宮四町会の一員として姫島連合運動会、姫島ふれあい納涼祭、新年互礼会などに参加。年末には、おもちつきを風の子そだち園と合同で実施し、地域の方々を園に招いた。園のことを直接知っていただく良い機会となった。
    (3) 西淀川区福祉避難所連絡会に参加して、地域の障がい児者の災害時における対応や防災対策に取り組んだ。

  10. 広報
    (1) 園だより(毎月)、記念文集発行。ホームページやブログで情報を提供。
    (2) 「本人主体の支援」「家族支援」の重要性を保育・療育・教育機関等の職員研修で積極的に伝える機会を積極的に持った。

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風の子そだち園
  1. 利用者の状況・障害支援区分の内訳
    生活介護事業所として50人定員枠(在籍53人)で運営。支援区分6…47人、区分5…4人、区分3…2人で支援区分5~6の人が全体の96%を占める。

  2. 事業内容
    (1) 本人主体の支援を通して、今年度の特徴と課題
    新棟を活用し、小グループで各々の興味、関心に合わせた活動に集中して取り組むことが増えた。
    最重度の人たちの活動が乏しかったため、グループを越えて車を利用し屋外で身体を動かし楽しむなど「クリエイト」という活動をスタート。
    高齢の単身家庭には、長期休みに特別に療育を行なって支援した。
    今まで激しい自傷他傷のある人たちの対応に追われていたが、利用者全体が落ち着いてきたので、新たな課題として長年在籍し問題がなさそうな人でも、生活意欲が乏しい、本心や意見が言えていない、こだわりで生活しづらいなどの課題を持つ数人の人について一人ひとりの理解を深めて課題を見直していく。
    (2) 各グループの特徴と変化
    引き続き、3つの活動中心のグループと製菓、製パンなど作業中心の1グループの計4グループを編成した。
    アイランドグループ…職員の異動があり、担当が変更になったケースが多かった。また、年末に職員が休職となったが、グループを超えた活動に参加したり、他のグループ職員が応援に入ることなどで乗り切った。個別支援に取り組むことで利用者との関係も一層深まった。
    空グループ…活動によって新棟、旧棟を使い分け、アート・創作・学習などに取り組んだ。また、それらの活動に取り組みにくい利用者には園外での活動を含め個々の課題にあった活動を実施した。人との関係性で活動を選択する段階の利用者にとっては、職員の特性を生かした活動の動きが中心になると難しさが出て課題として残った。
    海グループ…引き続き、今後仕事に繋げていく園芸・加工・販売・配達等に継続して取り組んだ。加工作業が新棟で本格的に出来るようになり集中して取り組むことができた。
    工房グループ…利用者も仕事着としてコックコートなど揃えることで、一層仕事に意欲が増した。反面、家庭生活などに新たな課題が明らかになり、今まで仕事中心であった人たちが、もっと自分の意思や気持ちを聞いて欲しい、個別に付き合って欲しいなどの意思表現がはっきりしてきた。仕事とのバランスが難しく、対応に追われた一年だった。
    (3) 主な作業と日中活動の取り組みと課題以上のように個別支援を基本にしつつグループ支援の良さを生かす工夫が不可欠であるが、調整が難しい。職員はどうしても行動障がいのある人に手を取られる。激しい行動は他の利用者にも影響する。
    作業的な活動
    製菓・製パン作業は、べぇかりぃと加工作業とで分担することで生産量も増し、定期的な外部販売の見直しがら店舗での販売日を増やした。丹波作業は、野菜仕入れの月曜日、木曜日の作業として取り組んだが、利用者の体力低下にともない、できる作業が限られ、今後参加者も含めて検討必要。姫島こども園の裏庭の畑では、じゃがいもや夏野菜などを育て収穫。新たに職員の関係で富田林市にある農園を利用し、普段作業に参加しにくい人もグループに分かれ、かぼちゃや人参などの作物の収穫に取り組むことができた。今後、日常の作業として取り組みを広げていきたい。加工作業は、丹波との繋がりとして、茶葉を収穫し製茶、果実などの収穫物を加工し、法人内販売と各施設の厨房で利用するなど加工の仕事も増えた。グループホーム(以下G.H)の夕食作りを取り入れ、G.Hを利用する人が中心となって取り組んだ。
    生活力を身につける活動
    新棟の屋上やテラス、周辺の植物の世話など園芸の作業範囲が広がり周辺の美化にも努めた。調理活動は、新棟のアイランドキッチンを使って継続。学習活動は、個々に応じた取り組み(自分で買い物してお金を払う、字を書く、電卓を使う等)と、ゲームを通してルールの理解や知識を増やすことの取り組みが積み重ねられた。
    自己表現の活動
    アート活動は、画材や材料に変化をつけ、アプローチの仕方を変えながら絵を描くことや、季節に応じた創作活動を実施した。利用者同士が意識し合い表現の幅も広がり、作品に変化が見られるようになった。西淀川区で開催された【みてアート】に出展し好評を得ている。手織り活動は、週一回講師の指導のもと継続。仕上がった作品はカフェFu~にて展示販売と、新棟のガラス張りのギャラリースペースにディスプレイし、通行人の目を引き楽しませている。音楽活動として、ギターやピアノを用いての音楽療法士によるミュージックセラピーや講師による歌唱指導に取り組み、自信をもって表現する姿がみられた。お楽しみ会では、各グループが相談して発表する機会を設け、回を重ねる毎に観る側も集中して楽しめるようになっている。
    健康を維持する活動
    アミティ舞洲では、プール・ボウリング・トレーニングなど活用。地域の温水プールも通年利用。緑陰道路や舞洲緑地に出かけ、主に重度の利用者の活動としてウォーキングに取り組んだ。全介助で寝たきり、慢性の腰痛・膝痛で作業に支障が出る、術後のリハビリが必要などの人には、理学療法士が個別にストレッチや施術を行ない成果が出た。
    社会と結びついた活動
    リサイクル活動(缶回収)や公園の清掃活動は、近隣の方より好意的な声かけが増し、地域交流面での役割として活躍。また、自らの役割を見つけ自発的な行動が増えた。パンやクッキーの販売活動は、地域の企業や施設に定期販売、地域のお祭りやイベントにも出展し好評。丹波農家から仕入れた野菜販売は、店頭販売と地域への配達先とも馴染みになり利用者が主体的に出向いている。地域・社会への発信として、ワークセンター豊新と合同で「新春のつどい」をホテルプラザオーサカ(淀川区)にて開催。還暦を迎えた本人を迎えて祝い、地元の議員や役員、地域の方々も招き、障がい者理解を深めてもらえる機会となった。
    (4) 特に対応に苦慮した人や、変化のみられた人
    数年、激しい攻撃行動がみられた人は、担当職員や責任者、カウンセラー、精神科医とチームを組み、保護者との個別相談や支援を通して随分と落ちつき、日中活動や行事に楽しんで参加する姿が見られだした。G.Hで生活している人のなかには、こだわりや強迫的な行動や奇声が増える、不眠等がみられるが、それを本人の状態が悪化していると捉えるのではなく、本人の訴えと捉え関係者で討議、本人に確かめることで、「入居自体に納得していなかった」「本人を交えず帰宅日を決めており不本意に思っていた」などその背景が分かってきた。思いを受けて一旦G.Hの利用を取りやめる、本人を含め親との話し合いをもつ等の対応をすることで落ち着いていった。家族からの虐待がきっかけで入居になった人は、生活が落ち着くかと思われたが、他の利用者との関係や集団のルールに適応しにくい。また、帰宅すると兄との関係が難しく警察に保護されることや登園できない日があるなど問題が残っている。
    (5) 健康と医療機関との連携
    月一回の精神科医による訪問診療では、家族と職員から本人の状態を聞き取り、責任者と看護師、担当職員が同席し相談。在籍中、てんかんの既往症がある人が約半数で脳神経外科に定期的に受診。筋力低下による受傷等が目立つ、肥満・生活習慣病予備群が20%程度おり、今後の大きな課題である。
    (6) 地域生活の支援
    余暇活動として、定期的な活動(太鼓教室・調理活動)に参加。「ユニファイドサッカー」の活動で練習と大会に出場。また、開所時間外に小グループや個別でガイドヘルパーを利用して外出などの支援をした。また、参加者と一緒に旅行計画をたて白浜・伊勢志摩・神戸・名古屋へ4グループに分かれて旅行を実施した。
    宿泊を伴う支援として、丹波・比良を利用してグループに分かれ2泊3日のレスパイト合宿を23回実施した。
    日常生活で支援の必要な家族として、本人が病院受診困難、親が高齢のため付き添いが難しい場合などに通院支援。また、定期的に家事援助に入りながら生活相談にのる。母親が仕事で送迎が難しいために個別送迎の必要な人の支援を続けている。

  3. 家族相談と支援
    (1) 家族相談
    必要に応じての個別相談を随時実施。グループ懇談では、親の高齢化の問題、家で本人の様子や家族関係を話し合った。全体的に生活しやすくなっているが、親亡き後の事や今後のG.Hへの要望が中心であった。
    (2) カウンセラー等専門家による相談
    家族の状況やニーズに応じて、臨床心理士によるカウンセリングに繋げた。必要に応じて担当職員や園長が同席し、カウンセリング後のケアや相談に乗る。延べ39件(6ケース)。
    (3) 家族の入院や冠婚葬祭などの特別な支援
    単身家庭で母親が法事に参加あるいは、両親が遠方へ通夜に出かけるため職員が自宅に出向き援助。遠方のいとこの結婚式に母が出席するため一泊二日で同行。母親が日帰り手術のための延長支援などを行なった。

  4. グループホーム(G.H)へのバックアップ
    (1) 利用者の状況 (平成30年3月現在)と支援体制
    風の家・花の家と合計16人(男14人、女2人)。常勤ヘルパーの勤務だけでは対応できず、日中職員も援助や宿泊に入った。
    (2) 今年度の特徴と課題
    風の家では、車椅子の利用を余儀なくされ今までの部屋では生活できなくなった人のために、一階スペースを仮住とした。また麻痺、筋力低下に伴って転倒リスクが高くなっている人も、訪問リハを継続。機能回復や維持に努めているが、個々の身体機能の変化にあわせたスタッフの体制の調整に苦慮した。花の家では、数年G.Hを利用していたが入居を納得していなかったことが分かり、一旦利用を取りやめた人がいる。週2泊でショートステイ利用している人は、軌道に乗り継続中。長期休暇や休日には、利用者と相談しながら外出する機会を持った。夜間支援ヘルパーは、利用者理解を深める機会が持ちにくいため、日中に職員とヘルパー、責任者でケース会議を行なっていたが深まりにくく難しい一年だった。

  5. 職員の研修とメンタルサポート
    (1) 内部研修と外部研修
    今年度の特徴として、「水仙福祉会60周年記念誌を読んで」というテーマで松村昌子総合施設長を迎え、3回実施。職員からの感想や質問に丁寧に応えていただく時間をもった。中堅職員以上で「働きやすい職場にするためには」、「主体的な仕事をするためには」というテーマで意見交換や、外部研修を受けた職員が講師となり、報告と振り返りを内部研修として2回行なった。また、随時ケース討議・クラス討議を実施した。外部研修は、全国障害者生活支援研究会(サポート研)、大阪市障施協の学習会、西淀川区自立支援協議会、大阪知的障害者福祉協会主催による定期的な学習会および研修会、食品衛生講習会、G.H研修、地域における関係機関の連携について、管理職のためのメンタルヘルスマネージメント、心の健康のための音楽療法等、多岐にわたるテーマの研修に参加し、職員の質の向上を目指した。
    (2) 職員の質の向上と職員のメンタルケア
    園全体として、職員同士を気遣い相談しあえる雰囲気ができている。メンターが1年目職員の相談にのり、また中堅職員から責任者へ繋げることも増えている。必要な人は、専門のカウンセリングに繋げた。

  6. 地域に根差した施設づくり
    西淀川区社会福祉施設連絡会、西淀川区障がい者地域自立支援協議会に参加。町会の運動会や子ども神輿、納涼祭などに積極的に参加し、地域の一員という意識が強くなった。西淀川区の人権研修の講師依頼を受け園長と職員が講演し、その繋がりで施設見学に来られるなど関係が広がった。

  7. 成年後見制度と安心サポートの活用
    家族会のなかで法人後見準備委員会が本格的に動きだし、金銭管理の実績をつくるため、G.H利用者の小遣い帳管理をスタートした。

  8. 防災対策についての取り組み
    災害時への対応として備蓄と防災備品をそろえ、園内で津波避難訓練と消防訓練を実施。地域住民の一員として西淀川区の一斉避難訓練にG.H利用者が職員と参加。福祉避難所として区内避難所の合同訓練にも参加した。

  9. 苦情解決、権利擁護
    利用者、家族からの苦情に迅速に対応し、利用者個人の権利擁護に努めた。

    実習、見学者の受け入れ
    (1) 実習者…大阪成蹊短期大学、大阪市成年後見養成実習、職場体験実習。
    (2) 見学者…地域婦人会、就職フェア関係など。

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ワークセンター豊新
  1. クラス編成と各グループの課題
    ワークセンター豊新(生活介護事業)は、定員38人、登録44人で、利用者の89%が重度、障害支援区分6が31人、区分5が7人、区分5-6が全体の86%を占めている。昨年同様、主に生活面やコミュニケーション面が課題となる人たち (生活・活動グループ) と作業や仕事に結び付けていくことが課題となる人たち(工房・作業グループ)、作業グループへの移行についての経験と選択ができるためのチャレンジグループの3グループ構成とした。新たに、2人の利用者を受け入れ、登園が軌道に乗るように、まず職員との関係をしっかり築いていけるように取り組んだ。

  2. 新たなグループホームの円滑な運営
    イーハトーブ風の家(共同生活援助事業)では、現在4住居で19人の入居者が暮らしている平成28年に運営を開始した新住居(通称:線路の家)は、本人が納得して宿泊できるように、園と家族が密に連携して支援し、毎月1回関係スタッフで集まり、情報共有やケース検討を重ねた。その結果、週1~2泊の宿泊が軌道にのった。引き続き本人が納得しながらすすめることを念頭に、徐々に宿泊数が増えるように働きかけている。宿泊スタッフの人材不足については、危機的な状況は脱したが、今後、グループホームの安定した運営のために、引き続き求人活動を続ける。

  3. 作業・活動内容
    (1) 今年度の作業・活動の特徴
    支援の一つひとつの場面で、本人の意思決定を重視するよう心掛けたが、 直接支援にとどまらず、個別支援計画の作成についても利用者の意思を確認しながら行なった。また、中軽度の利用者を中心に、虐待防止法、差別解消法の学習会、旅行の企画など、利用者が主体的に参画できる取り組みを行なった。
    重度の人に対して、カードや写真などを用いたコミニュケーション支援を積極的に行ない、本人に対する理解を深めたり、コミュニケーション手段を増やしていった。
    軽度の人に関しては、地域との交流や本人同士の交流を進めてきた。
    アイランドキッチンを活用し、厨房スタッフと連携しながら調理活動により積極的に取り組んだ。
    医療面の強化を図るため、看護師の求人を行ない、月2~4回勤務できるようになった。
    (2) 利用者の意欲が出るような仕事および作業の開拓に、職員一人ひとりが積極的に取り組む
    製菓・製パン…職員がパンの製造の技術を身に付けることができ、他施設・他事業所への販売を再開することができた。また、主材料を見直し、引き続き食の安全にも努めた。
    丹波関連の作業…丹波の収穫物の加工・商品化(ヤーコン茶、ヨモギ茶、梅のきび砂糖漬け、切り干し大根など)を中心に行ない、昼食や工房商品の材料として利用した。
    陶芸…週に1回、徳本講師に来てもらい、食器や花瓶などを制作し、バザーでの販売など、販売ルートを開拓した。また、講師から職員が技術を学び、活動をより豊かなものにできるよう努めた。
    園芸…日中の活動で野菜くずの堆肥作りを行ない、畑の堆肥として利用した。花壇や畑の手入れが、年間を通して十分にはできていなかったため、次年度は計画的に、季節の野菜や花を育て、工房の商品に利用したり、加工製品に仕上げていけるようにする。
    手織り…布からの作品を充実させ、コースターや髪留め等、購入者のニーズに沿った小物なども作ることができた。
    ハンドエステ…月に1~2回、矢野講師に来てもらい、ハンドエステの施術を行なった。職員もその知識や技術を学び、実践している。
    (3) 社会性の形成と自己表現のための活動
    音楽療法…週に1回榊講師に来てもらい、職員を含めたグループセッションや、個別のセッション、音楽を媒介にしてのコミュニケーションを通して、本人の理解を深めることができた。
    SST(社会技能訓練)…月に2回、小林講師に来てもらい、自分の気持ちを分かりやすく伝える練習を職員とともに行なった。日常生活に生かしていけるように練習を積み重ね、個別のSSTも取り入れた。
    (4) 社会と結びついた活動・社会資源の活用
    地域の行事に積極的に参加、パンやクッキー等の出張販売を行なった。
    缶回収、公園清掃や、よく利用する道路の清掃などの地域貢献活動に積極的に参加し、地域の方との交流を図った。また、缶回収の売上金の一部は、地域の活動や、行事に寄付するなど地域貢献に役立てた。
    図書館・プールの利用や、公共交通機関の積極的な利用を行なった。
    小グループでの外食や、買い物、園外活動等を取り入れ、興味、関心、経験を広げることができた。
    月に1回、なにわ語り部の会の方々に来てもらい、誕生日会やクリスマス会に、絵本や素話(すばなし)に親しむことができた。
    月1回散髪ボランティアの方に来てもらい、5年ほどになるが、店などで散髪するのが難しい方も、回数を重ねることで、スムーズに散髪できるようになってきた。
    年に2回地域とともに交流イベントを実施した(5月ふれあいバザール、10月多幸公園祭り)。特にふれあいバザールは地域活動協議会と密に連携をとり、規模の拡大とともに施設が地域に根づくように働きかけた。
    (5) 医療・健康
    活動のなかにストレッチやラジオ体操、ヨガを積極的に取り入れた。
    月2回、精神科による訪問診療を実施し、本人の状態や投薬について、随時相談することができた。
    週に1回、口腔ケアを実施し、歯科通院が困難な利用者も安心して受けられるようになってきた。
    通院が困難な利用者には、園で血液検査やインフルエンザの予防接種を実施した。一方で、職員が通院援助を行なうことで、受診できる利用者が増えてきている。
    40歳以上の利用者を対象に、ガン検診が受けられるよう調整した。

  4. 地域での生活と家族を支える
    (1) 地域生活の充実
    支援センター風の輪と連携して、文化、娯楽、余暇の支援を行なった。
    丹波自然体験活動7回、柴島高校和太鼓部と合同練習12回、風の子そだち園での和太鼓練習12回、調理活動11回。
    (2) 本人企画の旅行、生活合宿。
    (3) 北海道、東京(ディズニーランド)、神戸(しあわせの村)への選択旅行を実施。合宿について2泊3日で、丹波合宿は7回、比良合宿は3回行った。

  5. 家族の相談と支援
    (1) 緊急援助
    母親が自宅で意識を失い、音信不通になった。職員が家に駆けつけて、母親は病院に搬送されたが、認知症が進んでいることが分かり、在宅での二人暮らしは難しいと判断し、緊急で本人のグループホーム入居をすすめた。
    毎週末になると、母親に対して暴力をふるい、また、家での対応も難しかったので、母親からの要望で緊急宿泊援助を行なった。
    両親がインフルエンザにかかり、本人の面倒をみれないと相談があり、2泊3日で緊急宿泊援助を行なった。
    父親の入院が重なり、本人も不安定になり、母親からの要望で、休園日であったが園を開けて緊急援助を行なった。
    母親が疲れ、緊急で本人を見てほしいとの依頼があったため、緊急でショートステイを実施した。
    (2) 延長療育
    家族で営んでいるお店の事情により、迎えの時間を遅らせてほしいと要望があり、週1回延長療育を行なった。
    父母が忙しいため、月に2回延長療育を行なうことになった。
    母親が入院し他事業所のショートステイを利用した。しかし、他事業所に行かないと拒否をして、園に留まったので、延長療育を行ない納得できるまで付き合った。
    母子家庭で仕事の都合で早朝の受入や夕方の延長療育を行なった。
    (3) 長期休暇時の支援
    夏・冬期休園中、家で過ごす事が難しい方に、適宜ガイドヘルプの支援を行なった。
    (4) 通院援助
    通院に対して緊張が強い利用者や、親の高齢化にともない、親子での通院が困難なケースについて、積極的に通院援助を行なった。(43ケース中、28ケース)。
    (5) 相談支援
    職員による家族との個別相談を年間85回、電話による相談を年間のべ262回行なった。

  6. 職員の資質向上
    (1) 事管理制度の充実
    職員一人ひとりが自信を持って主体的に仕事をしていけるよう、役割等級制度、目標管理制度、人事考課制度、賞与支給規定からなる人事管理制度をより充実したものにしてきた。
    職員が長期にわたり、自分のライフワークとしてこの仕事に取り組み、主体的に利用者のことを考えていける職場になるよう、職員の育成に努め、勤務条件の改善にも取り組んだ。
    (2) 研修の見直し
    今年度も法人全体研修のほか、月2回の討議と月2回の研修を行なった。
    対人援助技術及び支援困難事例の検討を定期的に行ない、対人援助の基礎的な力を身に付け、日常の療育に生かせるよう研修を工夫した。
    岡村理論をベースにした個別支援計画作成、アセスメント作成、エピソード記述、ロールプレイ、アサーティブトレーニング、エニアグラムを用いた性格分析等の研修を行なった。
    職員の希望を尊重し、外部研修の参加を積極的にできるようにした。
    職員の希望を尊重し、兵庫県にある重症心身障害者の施設へ11人が一日出かけ、見学実習を行なった。
    (3) ヘルパーの育成と連携
    定期的な研修や討議を行なったり、グループホーム責任者とクラス職員が連携をとりながら、利用者からヘルパーの対応についての話を聞き取り、それをヘルパーにフィードバックするなどし、育成に努めた。
    (4) 職員のメンタルケア
    全ての職員を対象に振返りの時間(個別、グループ、各々最低1回ずつ)を作り、フィードバックを行なった。本人が肯定的に自分の仕事の評価を捉え、手応えを掴んで支援ができるようにサポートすることで自己肯定感が高まり、自信をもって仕事ができる職員が、増えてきている。
    職員同士が信頼し気軽に相談できる関係を作っていくこと心がけ、クラスを越えて施設全体で率直に意見を言い合える雰囲気作りを行った。
    必要な場合、専門カウンセラーや精神科医の相談へ繋げた。

  7. 地域に根ざした施設づくり
    (1) 豊新地域自立支援協議会、東淀川区社会福祉施設連絡会、豊新地域活動協議会等に参加し、地域福祉の推進に積極的に関わり、地域との交流を図った。
    (2) 地域における文化活動の充実と障がい者理解のために、多幸公園祭り、ふれあいバザールの他、みんなでわっしょい、豊新フェスタ、ほほえみカーニバル、その他地域の活動や行事には積極的に参加し、交流を深めた。

  8. 成年後見制度を積極的に活用する
    法人後見の組織作りの第一歩として、グループホーム利用者の金銭管理を親が中心となって設立したNPO法人が行なった。

  9. 防災対策
    (1) 通常の火災訓練と地震・津波に対する訓練を毎月行なった。
    (2) 車椅子利用者の避難が安全にできるよう訓練を職員間で行なった。
    (3) 炊き出しの訓練は非常時の設定でおこない、実際昼食として利用者にも提供した。発電機の使用等震災後数日間の対応については訓練を行なうことができなかったので、来年度行なうようにする。
    (4) 重度の人も含め非常時の安否確認ができるよう、携帯電話の利用のほか、GPS機能の利用をすすめた。
    (5) 防災伝言ダイヤルの訓練を御家族に協力してもらい行なった。
    (6) 利用者の個人データの紛失を避けるためデータ化を行なった。引き続き、必要なデータに関して管理をすすめていく。

  10. 実習・ボランティア・見学の受け入れ
    (1) 水仙福祉会の理念や利用者主体の支援の重要性を広く理解してもらうため、また、求人に繋げるという意図も含めて、関係機関や学校からの実習・見学やボランティアを積極的に受け入れた(日本メディカル福祉専門学校、大阪成蹊短期大学の実習、東淀川中学校の職場体験、東淀川支援学校の実習、東淀川区社会福祉協議会や就職フェア等を介しての職場体験など)。
    (2) 社会福祉士単位取得の実習に力を入れ、1人を就職へ繋げた。

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水仙の家

水仙の家の強みである介護保険事業とブランチ業務の横のつながりを再確認し、利用者のニーズに柔軟に対応することに努めたが、年度途中の退職者もあり、人材の確保と育成に追われた。地域から必要とされる施設であるためには、法人の理念を大切にしながら経営の安定化を図ることが急務である。
  1. 介護保険事業
    (1) 居宅介護支援
    【年間利用者延べ人数合計】(カッコ内は昨年度実績)1287人(1424)
    要支援・346人(373)、要介護1・287人(252)、要介護2・344人(414)
    要介護3・133人(157)、要介護4・103人(123)、要介護5・74人(105)
    居宅介護支援利用者の要介護度比率】(カッコ内は昨年度実績)
    要支援・26.9%(26.2%)、要介護1・22.3%(17.7%)、要介護2・ 26.7 %(29.1%)
    要介護3・10.3 %(11.0%)、要介護4・8.0 %(8.6%)、要介護5・5.8 %(7.4%)
    利用者の特徴】(平成29年度 利用実人数133人中)
    独居・49人、認知症・精神疾患・57人、老老介護・17人 、本人への対応困難・要配慮・16人、家族への対応困難・要配慮・18人、医療機関との連携必要・23人
    【ケースの概要】要支援のケースが多く、平成29年度に始まった大阪市の介護予防・日常生活支援総合事業を位置づける自立支援に向けたプランニングを求められた。一方、相談からサービス利用につながらない、家族対応に時間を要する、虐待の疑いやセルフネグレクト、不安から何度も電話をかける方、ターミナル支援等、様々なニーズに対応を継続して行なった。
    【業務体制】4人体制(専任)で特定事業所加算Ⅱを算定する事業所として業務にあたり、ケース討議、情報共有、困難ケースの受け入れ等、週1回の定期的な話し合いを継続し、高い専門性を確保した。
    【30年度に向けた業務体制】年度末で3人のケアマネジャーが退職したが、後任の人材確保ができず多くのケースを外部の事業所に引き継がざるを得ない状況となった。次年度に向けての課題認識と足固めを行ない再スタートに努めている (5月1日付で1人のケアマネジャーを採用した)。
    (2) 訪問介護(介護予防訪問介護、居宅介護、重度訪問介護)
    【介護保険年間利用者数】(上段:実人数、下段:述べ人数、カッコ内は昨年度実績)
    要支援 介護度1 介護度2 介護度3 介護度4 介護度5 合計
    200(184) 105(86) 89(124) 57(27) 20(33) 10(12) 481(466)
    1034(708) 1030(907) 1163(1520) 535(401) 406(640) 135(184) 4300(4760)
    【訪問介護利用者の要介護度比率】(カッコ内は昨年度実績)
    要支援・21人35.6%(35.1%) 要介護1・12人20.3%(15.7%)
    要介護2・9人15.3%(22.8%) 要介護3・10人16.9%(8.8%)
    要介護4・ 4人6.8%(8.8%)  要介護5・3人5.1%(8.8%)
    【利用者の特徴】(平成29年度利用実人数59件中)独居・39件 昼間独居・6件、老老介護・7件、家族同居・3件、緊急的対応・20件、通院介助20件、服薬介助・26件、その他(家族に障がい等・4件、本人が障がい者・5件)
    【訪問介護】ヘルパー数11人・常勤換算5.5人、年間実働時間数・5,456時間(昨年度実績・4,971時間)
    【障がい関係】年間実働時間数・906.5時間(昨年度実績・517.5時間)、居宅介護・5人、居宅介護(通院介助)・5人、同行援護・3人(視覚障がい)、重度訪問介護・1人、移動支援・2人
    【ケースの概要】寝たきりなど介護度の高い利用者は減少している。一方では認知症などで服薬に課題があり服薬介助が必要なケースは増加しており、日に複数回訪問する利用者も多い。老老介護の世帯では、一方の介護に携わるうちに配偶者の様子が気になるケースが多く、配偶者の支援につながることもあった。
    【業務体制】施設長・サービス提供責任者・主任との定例会議を継続、情報共有と相談・報告を密した。居宅介護支援・通所介護とも日々連携し、通所介護と共通のケース課題はデイ・ヘルパー会議で随時討議した。
    【課題】早朝、夜間のサービスの増加と家族にも障がい、認知症などの課題で関係づくりが困難なケースでは、サービス提供責任者の稼働率が高くなっている。
    (3) 通所介護(介護予防通所介護)
    【年間利用者数】(上段・実人数、下段・述べ人数、カッコ内は昨年度実績)
    要支援 介護度1 介護度2 介護度3 介護度4 介護度5 合計
    42(59) 165(199) 197(232) 83(75) 51(104) 48(35) 586(718)
    253(400) 1805(2166) 1824(1961) 719(818) 633(873) 545(597) 5779(6815)
    【通所介護利用者の要介護度比率】(カッコ内は昨年度実績)
    要支援・4.4 %(5.8%)、要介護1・31.2 %(31.8%)、要介護2・31.6 %(28.8%)
    要介護3・12.4 %(12.0%)、要介護4・11.0 %(12.8%)、 要介護5・9.4 %(8.8%)
    【利用者の特徴】(平成29年度 利用実人数65人 1日の利用定員30人)
    食事全介助・4人、食事時常時見守り・一部介助・12人、機械浴使用・10人、体調不安定・15人、移乗や排泄時に2人で介助・4人、移動時に常時見守り必要・37人、個別対応がかなりの頻度で必要・12人。
    【利用者数の安定化】1日の利用定員は34人である。振替利用にも柔軟に対応し、利用促進につなげた。
    【当事者同士のつながり作り】当事者同士が話し合ったり、互いに相談しながら作業を進めたりできる場を大切にしながら関わり、エンパワメントに結びつけた。
    【ボランティアによる協力】将棋・麻雀、手織・折紙などを希望に応じて実施。演奏、演舞、コーラス、マジック、ダンス、輪読などの活動も盛んであった。
    【季節毎の外出、行事】初詣や花見(梅・桜・ツツジ)など小人数での外出。百人一首会、お茶会、節分、ひな祭り、夏祭り、お月見、クリスマスなど季節行事。
    【風の子保育園との交流】100歳代の方2人の誕生日会とクリスマス会、100歳代の方の転居にともなうお別れ会に園児が参加。
    【多彩な催し】喫茶、ハーモニカ演奏会、マジックショー、銭太鼓、尺八と琴の演奏会、民踊、ハワイアンフラ、コーラス、ダンス、ハンドベル、シナプソロジーなど。誕生日会は該当月に一斉に行なわず、利用者の誕生日に近い日程で実施。
    【おやつ作り】丹波の収穫物加工(梅ジュース、切干大根)。クッキー、ベビーカステラなど。
    【情報共有】定例会議、送迎会議を定期的に開催。その他必要に応じてケース検討。

  2. 瑞光地域総合相談窓口(ブランチ)
    (カッコ内は昨年度実績)
    4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 年間
    新規相談人数 18 17 12 13 11 10 10 11 4 7 11 10 134(122)
    延べ相談件数 49 51 66 58 58 47 34 40 46 51 61 89 650(778)
    大阪市のブランチ強化により専従職員を配置して4年目。新規相談件数は増加傾向にあり、特徴として認知症ケースの相談が増加し、全体の約40%(前年度は28%)を占めている。
    (1) 相談の形態と内容
    来所135件、電話322件、訪問/出張132件、その他61件
    内訳…家族・家庭問題(24件)、経済・生活問題(133件)、介護サービスに関して(293件)、介護予防サービスに関して(6件)、介護予防事業に関して(5件)、保健・医療サービスに関して(66件)、虐待に関すること(12件)、生きがいづくり(61件)、その他(50件)
    (2) 北部地域包括支援センター(以下、北部包括)との共催事業
    【家族介護支援事業】「やってみよう!“自力整体”」をテーマに大隅東会館にて行なった(参加者20人)。
    【瑞光地域介護者家族の会】(計6回)大隅西社会福祉会館で開催。瑞光地域の高齢者、介護者、関心のある人が参加して、「笑いヨガ」を楽しむ。また必要に応じて情報交換や相談会などを行なうことで参加者同士の交流、親睦につながった。
    【事例検討会】(計2回 )水仙の家を会場に東淀川区の介護支援専門員や介護事業所職員を対象に、事例検討を通して日々の支援を振り返り、自己研鑚と、お互いのつながりを大切にすることを目的に開催した。
    【地域ケア会議】(計7回)対応が難しいケースを中心に行政、北部包括、地域、その他関係者が一堂に会し、支援の方向性を探った。
    【なかよしの会(北部圏域介護事業所連絡会)】北部圏域全体や地域のニーズを考えられる事業所の育成と協力できるシステムを構築するために、事務局としてサポートした。運営委員会を含めて2ヶ月に1回開催し、事業所との関係を構築している。
    【地域住民向け勉強会の開催】高齢化が進む町会やマンション、老人会などを対象に、北部包括とブランチの周知を兼ねて、介護保険サービス、認知症の理解、健康体操等をテーマに行なった。
    (3) こぶしネット(東淀川区の在宅医療連携を考える会)への参画(実行委員会を月に1回) 社会資源グループに所属し、区内の医療、介護、行政等の関係者が集まり連携を築いた。
    (4) 地域包括支援センター運営協議会、ブランチ連絡会への出席
    年4回の運営協議会(計画・実績の報告、実態評価、地域ケア会議などについて運営委員による協議の場)に出席した。また、毎月のブランチ連絡会(区全体と北部圏域の交互開催)にて、地域包括支援センターや他ブランチとの連携強化のため、情報の交換や共催事業の企画、ケース検討、勉強会や講演会を開催した。
    (5) 包括、ブランチ、区役所との連携強化のための連絡会
    東淀川区役所保健福祉課が主導して、互いに連携を深めることを目的に、生活支援担当(CW)を含めた連絡会が開催され(年3回)出席した。
    (6) 総合的な相談支援体制の充実に向けた会議(見立ての場会議)に参加
    東淀川区役所主導のモデル事業、複合的な課題をもつケースが急増するなか、関係する職種が一堂に会し、SVの助言のもと支援の方向性を探った。
    (7) 地域のふれあい喫茶、百歳体操等への参加と出張相談
    3小学校区の地域の会館で定期的に開催される催しに積極的に参加しながらブランチ周知に努め、出張相談を行なった。
    (8) その他
    【小松いきいきネットワークへの参画】地域住民有志、東淀川区社協、北部包括、ブランチにより構成。新たなつながりづくりを目的に定期的な運営会議並びに催しを企画、運営した。小松小学校3・4年生を対象に視聴覚二重障がいについて公開授業を実施し、避難行動要支援者避難体験for瑞光中学校を3地域社協、福祉施設等の協力で1年生約200人を対象に行なった。
    【小松地域活動協議会への参画】部会長会議に月1回出席した。また、健康の日の集い、サマーカーナバル、敬老大会、ふれあいフェスタ、餅つき大会などの行事に参加した。
    【地域の防災訓練への協力(大隅西、大隅東)】小学校と地域が協働して行なう訓練に、福祉的な視点からのお話や視力障がい者の体験等のプログラムを企画し、区社協、北部包括とともに参加、協力した。

  3. 付帯事業など
    (1) コーラス 講師:禅定佳隆 氏・みどり 氏
    会員登録者:27人、例会:第1・第3木曜日19:30~21:00
    (2) 絵てがみ教室 講師:石井久忠 氏
    例会:毎月第4土曜日10:30~12:00(毎回10人程度)
    (3) 特設人権相談窓口の設置(毎月第1火曜日13:00~15:30)
    大阪法務局大阪第一人権擁護委員連合会が水仙の家で「特設人権相談所」を設置。
    (4) 配食サービス
    月曜から金曜日までの昼・夕食を配食 利用者:14人(延べ食数)1,204食
    配食地域:小松、相川、瑞光、豊里、西淡路、北江口
    (5) ギャラリースペースの活用
    地域の絵画教室の作品、絵てがみ教室の作品、個人の作品を展示した。
    (6) カラオケとランチの会(月1回、平均利用人数15人)
    カラオケを通して地域交流の場を提供した。希望者には昼食を提供し好評である。またブランチの総合相談にもつながっている。
    (7) 家族会
    水仙の家が事務局を担い、家族会の方々と企画を考えながら定期的に実施した。日頃の介護の悩みごとを話せる場として、また会員同士の交流と親睦のため、毎回テーマを検討し、デイサービスとの共催など気軽に参加できるように努めた。さらに、裁縫や手芸を趣味とする女性が集まる会(愛称:チクチク女子会)を月2回のペースで行ない、1階ロビーにて展示会も開催した。
    【コミュニティ会】座談会、野菜と花の植え付け、花壇の整備、お月見団子づくり、コンサート鑑賞、輪読体験など。
    【交流会】たなばたの夕べ、新年会。
    【講演会】人間の間(ま)について〔講師:上阪法山氏〕。

  4. ボランティア・実習生等の受入れ
    (1) ボランティアの受入れ
    【日常的な活動】(16人)話し相手、軽介護、調理・配膳補助、趣味の相手、手工芸、片付け等。
    【グループによる活動】(15グループ)ハーモニカ、大正琴、ピアノ、琴・尺八、笛・ミニハープ、コーラス、銭太鼓、フラダンス、民踊、フォークダンス、マジック、手話歌、シナプソロジー、落語、輪読等。
    (2) 中学生職場体験実習
    大桐中学校2人、東淀中学校2人。
    (3) 介護支援専門員実務研修実習12人。

  5. 会議・研修等
    (1) 会議等
    地域包括支援センター・ブランチ連絡会、地域包括支援センター運営協議会、地域ケア会議、総合的な見立ての場会議、東淀川区認知症支援ネットワーク連絡会議、在宅医療・介護連携実務者会議、認知症初期集中支援推進事業関係者会議、生活困窮者サポートネット連絡会、包括・ブランチ・東淀川区役所の連携強化のための連絡会、なかよしの会(北部圏域事業所連絡会)、小地域認知症支援ネットワーク連絡会議、こぶしネット実行委員会、居宅介護支援事業者連絡会、通所介護事業者連絡会、訪問介護事業者連絡会、東淀川区社会福祉施設連絡会、小松地域活動協議会、小松いきいきネットワーク運営会議、東淀川区キャラバンメイト連絡会、東淀川区認定審査会に認定審査委員を派遣。
    (2) 研修
    【施設内研修】職員倫理綱領・行動規範、介護保険制度、感染症予防、身体拘束の排除、自転車のマナー、接遇、法令遵守、認知症、虐待防止、災害時・緊急時の対応、介護技術。
    【外部研修】福祉局、東淀川区、大阪市老人福祉施設連盟、東淀川区社会福祉施設連絡会が主催する各種研修会。

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風の輪
  1. 相談支援事業
    (1) 委託相談支援事業
    西淀川区障がい者相談支援センター
    受託6年目の本年度は、指定相談支援事業所を含む西淀川区内全ての障がい福祉サービス事業所に対し、実際のケース支援を通して、本人主体の考え方を理解してもらうことを方針とし、他事業所が担当する困難ケースや他職種との協働ケース等について助言や同行等の後方支援を行なうとともに、月2回の相談支援事業所部会においてサービス調整だけではなく、対人援助のプロセスやアセスメント中心のケース検討等で議論を重ねた。 
    また、親も障がい者自身も高齢化が進むなか、高齢者支援機関との連携は避けられない状況に鑑み、地域包括支援センターとの合同勉強会を開催し、互いに分野にとらわれない率直な意見交換を行ない、今後も継続していくこととした。
        個別ケース支援については、年間で延べ958件の相談を受けたが、相談の内容は従来からの福祉サービス利用援助に関する相談が多く、発達障がいや引きこもり、長期入院者の退院支援等、西淀川区のセンターとして、相談員の力量が求められる内容が増加している。
    <登録者数(3月末)>
    <相談件数(延べ)>
    成人171人、児童14人、計185人
    電話688件、来所64件、訪問151件、その他55件
    また、国が進める計画相談の普及は、平成30年2月末時点で58.7%(24区平均47.3%)となり、対象者を増やしていくことと、質の向上とのバランスを考慮した。
    此花区障がい者相談支援センター
    受託3年目を迎えた此花区は、8月に区内へ事務所移転を行なったことで、来所相談の増加に加え、担当者会議や打ち合わせ等も事務所で開催できることで、迅速な対応ができるようになった。此花区内5か所に増えた指定相談支援事業所や居宅介護支援(ケアマネ)事業所からの助言依頼、地域包括支援センターから地域ケア会議等への参画依頼も増加し、風の輪の存在も浸透した。個別ケースについては、年間で延べ842件の相談を受けた。
    <登録者数(3月末)>
    <相談件数(延べ)>
    成人77人、児童5人、 計82人
    電話576件 来所62件、 訪問126件、その他78件
    計画相談支援利用率は、平成30年2月末時点で47.5%となった。
    (2) 指定相談支援事業(特定・一般・障がい児相談支援)
    風の輪が担当する対象者は319ケースで、延べ332件の計画作成、1,599件のモニタリング訪問(平成29年度末)を行なった。法人内施設を除き、原則は他の指定相談支援事業所が受けきれないケースを担当するが、西淀川区・此花区とも精神的な不安定からくる生きにくさや多問題を抱える家族内の調整等支援困難ケースが増えており、風の輪が担当する場合も少なくない。
    (3) 地域自立支援協議会
    西淀川区
    本人主体の支援及び権利擁護と人権尊重という協議会全体の活動方針の下、西淀川区のセンターとして行政とともに障がい児・者相談支援体制のさらなる充実を目指し、本年度も精力的に活動を行なった。昨年に引き続き、9月に区長との意見交換会を持ち、大阪市がすすめる地域生活支援拠点等の整備(特に緊急対応)について、西淀川区の現状や実際の事例を直接区長に伝え、率直な話し合いができたことは、今後の行政との連携を実質的に進めていく上で、大変有意義な意見交換会となった。事業所間のみならず、事業所と地域のつながりを目的としたイベントとして、6月に「障がい児・者のためのくらしやおしごと相談フェア」、3月に「ふれあう広場」を西淀川区社会福祉協議会等の協力を得て開催。ふれあう広場での舞台発表には地元小学生や老人クラブも参加し、例年にない盛り上がりとなった。また、障がい児支援においては、姫島こども園とも連携しながら、西淀川区内放課後等デイサービスの連絡会や相談支援事業所部会において、児童のアセスメントについての勉強会を開催し、学齢期支援の重要性を意識してもらうよう努めた。
    此花区
    相談支援事業所、居宅介護事業所、こども、相談員(身体・知的)、グループホームの5部会が独自で研修や課題抽出に取り組み始め、各部会長に此花区社会福祉協議会、此花区役所を加えた運営会議、2ヶ月に一度の全体会も軌道に乗り、情報交換のみならず此花区内の障がい福祉に関する議論を行なった。西淀川区同様、本人主体の支援を根付かせていくべく、各部会において専門的な研修(こども部会「淡路こども園の事例発表とグループ討議」相談支援事業所部会「架空事例を基に本人の気持ちを推測」等)や此花区役所精神保健福祉相談員と共同で動機づけ面接技法に関する勉強会を開催し、現場の視線を大事にした運営を行なった。
    東淀川区
    東淀川区内の障がい児・者支援施設合同のスポーツフェスタや地域との交流をはかるイベント「みんなで和っしょい」にスタッフとして参加し、東淀川区内各事業所や各種機関・団体と協働した。
    (4) その他の地域福祉に関する会議等への参加
    西淀川区・区センターとして西淀川区、此花区ともに、障がい者・高齢者虐待防止連絡会議に出席し、各々の区役所担当者より相談通報、被虐待者、虐待者、虐待への対応状況の説明を受け、意見交換を行なった。また、西淀川区ボランティア・市民活動センターが主催する異業種交流会「にしよどリンク」に参加し、福祉・企業などの分野にかかわらず、日頃の業務や社会貢献についての情報交換を行なっている。高齢・障がい・児童・西淀川区社協の四者が区の課題を話し合う「まるごとネット」はインフォーマル団体(ボランティア等)を巻き込み、連携が深まった。
    此花区・此花区南西部地域包括支援センター主催の地域ケア会議から見えてきた課題検討会に定期的に参加し、事例困難ケースを通じて、要因の分析や専門職としての課題、地域としての課題を話し合い、高齢・障がいを問わず率直な意見交換を行なった。さらに、此花区南西部地域包括支援センターと合同で月1回スーパーマーケット内において地域住民に対し、此花区センターの広報活動を実施した。
    大阪市・西淀川区、此花区とも大阪市障がい者相談支援センター連絡会に出席し、他区や市との情報交換や市の取り組みについての議論を重ねた。また、西淀川区の所長は大阪市地域自立支援協議会委員、此花区の所長は大阪市障がい者施策推進協議会 障がい者差別解消支援地域協議部会委員として、大阪市全体の障がい者施策についての議論に参画した。

  2. 風の輪ホームヘルプ(西淀川)豊新ホームヘルプ(東淀川)の事業
    昨年度に引き続き児童、知的、身体、精神障がい者への居宅介護事業を行なった。特にグループホームへの派遣については、常勤ヘルパー(専業職員)を中心に施設と連携しながら、きめ細かな援助体制(西淀川12人・東淀川10人 計22人)で取り組んだ。また、外出時の支援として、社会経験・社会参加の機会を増やすことを目的に行動援護・移動支援を行なった。一方で課題としては、常勤ヘルパー(専業職員)の雇用、定着の問題や宿泊ができる職員の確保が難しくなってきている現状があり、グループホームの運営に少なからず影響している。
    <今年度派遣実績(合計31,029時間)>
    単位:時間
    身体 家事 移動 行動援護 通院介助 重度訪問
    風の輪ホームヘルプ 13,724 103 1,248 2,943 0 0 18,018
    豊新ホームヘルプ 7,507 410 1,753 1,910 809 622 13,011

  3. 研修の実施及び参加報告
    (1) 内部研修
    「アサーティブコミュニケーション」、「エニアグラム」、「対人援助技術(非言語・言語コミュニケーション)」、「コンセンサス法を用いた同意形成」  「エピソード研修」、「自己開示・六十周年記念誌を読んで」 「フィードバックについて」。
    (2) 外部研修
    以下の研修に職員を派遣し、資質の向上に努めるとともに、内容については報告会を開催し、全員で共有した。
    (地域自立支援協議会主催)
     ① 暴力が起こるまでの流れと支援者としての対応を考える。
     ② 西宮の重い障がいのある人たちは地域でのくらしをどのようにすすめてきたか。
     ③ 障がい児の初回アセスメントの取り方について。
     ④ 発達障がい児へのソーシャルスキルの指導。
     ⑤ 障がい児・者の衝動的行動に向き合う。
    (大阪市主催)
     障がい者虐待対応研修①②
    (大阪府福祉部障がい福祉室主催)
     平成29年度障がい者虐待防止・権利擁護研修
    (大阪市障がい者基幹相談支援センター主催)
     ① 相談支援における対人援助の基本姿勢。
     ② 障がい者の意思決定支援の基本的な考え方。
     ③ これからの障がい者差別解消の取り組みと方向性。
     ④ 事例検討会「他機関との連携や地域共生社会に向けた支援」。
    (大阪府障がい者自立相談支援センター主催)
     平成29年度大阪府相談支援従事者専門コース別研修
     高次脳機能障がい支援コース / 意志決定支援について
    (大阪市障がい児・者施設協議会主催)
     ① 障害福祉サービスの今後。
     ② グループホームの現状と課題について。
     ③ 本人主体の支援について。
     ④ ワークショップ「本人の意見を尊重した個別支援計画の作成」。
     ⑤ 障害のある人もない人もともに暮らせるまちづくり~障害者差別解消法を追い風に~。
    (全国障害者生活支援研究会主催)
     全国障害者生活支援研究セミナー
    (その他)
     ① 大阪市社会福祉施設職員人権研修「うつとハラスメント」「LGBTと福祉」「障がい者虐待と人権」。
     ② 隣人としての在日外国人問題。
     ③ 西宮市社会福祉協議会「青葉園」「地域共生館ふれぼの」で1日実習。

  4. 余暇活動について
    施設と自宅の往復だけではつまらない、自由な時間の過ごし方が分からないという利用者の声を受け、社会経験を増やし、生活を充実させることを目的に、本年度も引き続き余暇活動支援に積極的に取り組んだ。西淀川区の地域利用者を対象にした「Fun・Funくらぶ」は5年が経過し、イベント見学や参加、区社会福祉協議会の協力を得たカフェ運営などを行ない、利用者同士の親睦が深まった。また、人気の調理活動は法人内利用者と合同で開催し、好評を得た。将来的には利用者自身が計画して実施できることを目標に取り組みを行なった。主に法人内利用者向けの調理活動、丹波篠山、柴島和太鼓(柴島高校和太鼓部との協働)、そだち園和太鼓も継続して実施した。
    (活動実績)
    Fun・Funくらぶ
    調理活動
    丹波篠山
    柴島和太鼓
    そだち園和太鼓
     15回開催
    11回開催
    8回開催
    12回開催
    12回開催
     延べ103人参加
     延べ77人参加
     延べ41人参加
     延べ89人参加
     延べ103人参加

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