1. |
今年度の支援
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本人が主体となっての意志決定や様々な取り組みへの積極的な参加など、本人に寄り添った支援を行なう。年々変化する家庭の状況を把握し、ニーズに合わせた家族支援を行なう。
地域の障がい者理解を深めながら、地域の一員として行事参加等、地域のマンパワーとして活躍する地域支援に取り組む。これらの本人主体の本人支援、家族支援、地域支援を三本の柱として支援を行なう。 |
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自立に向けた生活全体の見直しとして、支援者が先回りし本人のできることを支援するのではなく、できることは見守り、難しいことは一緒に取り組み、一人ひとりが意欲的に取り組めるように、支援を見直していく。
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新設するグループホーム1階部分の地域交流拠点は、法人が主体となり地域と連携をして利用者の声が反映された活動の場となるように地域交流拠点会議を重ねていく。 |
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2. |
新たなグループホームの円滑な運営
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現在17人の入居者が暮らしている。令和5年度、1月から着工が始まった新しいグループホームの2階、3階は、障がい者のグループホームであり、4階は親子で適切な距離を保ちながら入居することができる有料老人ホームを運営する。また、1階部分は地域の福祉問題に対応ができる活動拠点となるように、完成前から法人職員、有識者、地域との話し合いを重ねて活動内容を検討している。 |
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3. |
報酬改定を考慮し開園時間を延長する
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4. |
作業・活動・就労に向けた取り組み
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特徴
① |
本人の意思決定を重視する
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本人の意思を丁寧に確認できるようなコミュニケーション支援を積極的に行なう。 |
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直接支援だけでなく、利用者の主体的な参画を目的に、旅行の企画、虐待防止法や差別解消法の学習を利用者向けにわかりやすく行なう。 |
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個別支援計画の確認と共有については、本人、家族、後見人や関係機関を含む本人支援会議を行なう。 |
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利用者も主体的に園の運営に関わっていけるような運営会議を引き続き実施する。 |
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② |
地域での生活を視野に入れた取り組み
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行事への積極的な参加や地域貢献活動を通して、地域の方々との交流を進める。多幸公園の清掃、緑化活動については、継続して取り組む。 |
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③ |
その他
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丹波の施設を定期的に利用し、丹波の食材の加工・製品化を利用者の仕事として積極的に行なう。 |
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アイランドキッチンを加工活動や調理活動に活用しており、厨房スタッフと連携しながら販売用の加工品や給食で活用できる食品づくりなど積極的に取りくむ。 |
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工房の店で陶芸、手織り、パン、クッキー、コーヒー、草木染め和紙、手芸作品等を販売し、ここでしか買えない特徴的な店を目指す。 |
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(2) |
主体性が活きるような仕事及び作業
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製菓、丹波関連の作業、陶芸、園芸、手織り、草木染め和紙等。 |
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(3) |
社会性の形成と自己表現を育む活動
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調理活動、SST(社会技能訓練)、ミュージックセラピー、フリーミュージック、創作等、ダンス、生け花、お茶等。 |
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(4) |
社会と結びついた活動・社会資源の活用
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パン・クッキー等の出張販売、工房の店舗販売、図書館の利用、地域貢献活動(清掃活動)、リサイクル活動、小グループでの外食、園外活動、散髪、誕生日会やクリスマス会でのボランティアの受け入れ、本人部会への参加等。 |
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(5) |
健康づくり
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スポーツ施設の利用、ウォーキング、室内外での運動、ストレッチ、ハンドエステ、ヨガ。 |
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(6) |
グループを越えた活動
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新たに学習の時間や職員の得意な活動(茶道、ダンス、お花等)を取り入れ、本人のやりたい活動をグループの枠を越えて主体的に参加できるようにする。 |
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(7) |
就労に向けた取り組み
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作業グループの次なるステップアップとして、法人内施設の掃除などで雇用に結びつけ、責任をもって仕事に取り組めるように支援する。 |
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5. |
医療
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精神科医による定期的な診察と嘱託内科医による医療機関受診が難しい方への往診、看護師によるバイタルチェックと保健指導、医療との仲介、歯科医師と歯科衛生士によるデンタルケアを行なう。40歳以上の利用者を対象に、がん検診や特定健診の受診と結果管理ができるようなシステム作りをする。医療につながらない方への支援を見直し、必要な医療を受けられるよう働きかけていく。 |
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本人の体調管理について、週2回常勤の看護師を配置し、嘱託医と職員と家族とで連携をとり、本人の体調のこと等の情報共有を行ない、健康の維持増進、疾病の早期発見や治療へと結びつける。 |
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担当利用者の既往歴や現病歴を含めた医療情報の把握と、適正な医療機関の受診とその援助を担当職員が中心になり構築していけるよう支援する。また、受診や検査など適宜記録を作成し、記録文書によって遡れるよう適正な記録の管理を行なう。 |
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感染症に対してはBCP(業務継続計画)を策定しできる限りの感染対策を講じ、スタンダードプリコーションを遵守する。また必要に応じてワクチン接種の支援を継続して行なう。 |
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6. |
地域での生活と家族を支える
(1) |
地域生活の充実
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感染症の状況をみながら本人企画の旅行、経験を拡げるための小グループでの旅行を実施する。丹波・比良の法人内施設を利用した定期的な宿泊では、利用者による企画を重視する。 |
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(2) |
家族の相談と支援
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個別相談の他、自立や老後などの問題についてグループ懇談を行なう。 |
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親の高齢化に伴い、送迎の支援、個別支援、延長療育等の支援のニーズを聞きながら行なう。 |
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自立に向け定期的なショートステイ利用を行なう。 |
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年始など長期休暇の時期に必要な支援を行なう。 |
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7. |
職員の資質向上
(1) |
職員研修
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法人全体研修のほか、月2回の討議と月2回の研修を行ない、一人ひとりの職員が現場での仕事と結び付けながら実践に生かし、積極的に仕事に取り組めるようにする。 |
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対人援助技術及びケースの検討を定期的に行ない、対人援助の基礎的な力と実践に活かせるような主体的に考える力を身につける。 |
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8. |
職員のメンタルケア
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メンター制度や職員親睦会を通して、職員同士が信頼し気軽に相談できる関係を作っていくことを目標とする。 |
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施設長や主任、副主任が職員の相談を聴き、本人からの希望や必要性が認められた場合、専門カウンセラーや精神科医の相談につなげ、職場での心の健康保持および増進を目指す。 |
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9. |
地域に根ざした施設作り
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東淀川区地域自立支援協議会、東淀川区社会福祉施設連絡会、豊新地域活動協議会等に参加する。 |
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地域における文化活動の充実と障がい者理解のために、ふれあいバザール(6月) 、多幸公園祭り(10月)、みんなでわっしょい、など地域の活動や行事には積極的に参加し、交流を深める。 |
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10. |
成年後見制度と安心サポートを積極的に活用する
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東西の利用者合わせて26人がNPO法人ゆめの被後見人である。今後も引き続き、グループホーム入居や一人暮らし利用者の自立に向けて連携をとっていく。 |
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11. |
防災対策
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通常の火災訓練と地震・津波に対する訓練を隔月ごとに行い、どの職員も災害時に安全確保や安否確認ができるようにしていく。 |
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BCP(業務継続計画)を導入し、緊急事態にも迅速な対応が出来る様にする。 |
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12. |
実習・ボランティア・見学の受け入れ
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地域と連携をとる中で、ワークセンター豊新の運営に理解してもらった上でボランティアを受け入れていく。 |
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12. |
虐待防止・身体拘束・ハラスメント防止の委員会を設置して定期的に研修をして検討する。
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