不登校児が30万人を突破
(2024年12月「風の子だより」より)

 今年の1年保育児「ぞうさん」は24人、余り多くはありません。例年より少ない数です。いずれの子も乳児期から良くがんばって成長し、来年春には卒園し、小学校に入学します。来年の正月は、記念すべきお祝いのひと時を過ごすことでしょう。

 さて、いま我が国では大変な少子化になっています。地方では、保育園、幼稚園の定員縮小、または廃園という事態が起きています。大阪市の来年度保育所入所児も11月に〆切りされましたが、例年より大きく減少しています。この少子化の現象は、小中高の学校にも色々な変化を生んでいます。例えば、北部の府立S高等学校が廃校されるという新聞報道が、しばらく前にあり驚いたものでした。

 しかし、この少子化の時代に対し、悲しい報告がありました。この10月末に、文部科学省の公表の内容です。それは昨年度全国の公私立の小中学校で不登校と判断された児童は、その前の年度から15.9%増の346,482人であり、これは11年連続で過去最多を更新しているということです。この不登校は、病気とか経済的理由でない要因で、年間30日以上登校しない状況を指していることを示しています。

 一方で少子化現象、他方で不登校児増という日本の児童問題は大変申告です。不登校について教師が把握した内容は、「やる気が出ない」が32%、その次に「不安、抑うつ」が23%が多数ということです。

 学齢前の子どもを保育し、毎年学齢児を送り出す立場の者として悩みの多い問題です。来年度こそ、ピリオドをうって欲しいと思います。

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