● | 年間行事について 2013年5月・第424号「風の子だより」より |
保育園では、一年の間に実施する行事について、行事そのものと行事の内容についての両面に対し、毎年検討し改めたり変更したりしております。昨年も五才児のぞう組さんの天王山への遠足を取りやめて、法人が所有する丹波の自然体験施設への遠足に変更しました。 これについては、当時のぞうの保護者の方から、「何故、なくなったのか。」と苦情がありました。それは恐らく、きょうだいのお兄ちゃん、お姉ちゃんの時には行なわれたのにという、感情からでありましょう。 昨年は零才児の白ぐみさんの運動会参加を、これまでのクラスの取りくみではなく、自由参加という形のゆるやかなものに改めました。 このように行事というものは、毎年同じように必ず行うというものではなく、常に反省と検討を加えて改善していくようにしています。そうでないと行事がマンネリ化してしまいます。 保育の中の行事の意味は、日常の保育を活性化させるため、いわばメリハリをつけるために行われているものといえます。したがって行事のための行事は避けなければなりません。しかし、住々にして、一般的に行事を目的に、行事を主にして、日常保育を従にすることに落ち入りやすいものです。 例えば施設によっては、運動会や○○発表会などで、随分と手の込んだ派手な行事を行うところがあります。これは準備する職員の側も大変ですし、演ずる子どもたちも緊張を強いられ気の毒です。見せるための形だけをクローズアップする行事は、こどもの健康な発達をめざす保育とは無縁なものです。 その意味から、行事は子どもたちが楽しんで意欲をもって参加できるものにすることが、とても大切です。そして実施してみて問題を感じれば、どんどん変えていく大胆さが必要です。このように保育は、計画、実践、点検、反省の繰り返しですので、去年あったことを今年も行うのが当然ということではありません。 今年も年間の行事についても、必要に応じて改変していくことがありますので、どうぞご理解をお願い致します。 |