● | 風の子保育園々舎の建替えについて 2013年8月・第427号「風の子だより」より |
いま風の子保育園の近隣で、園舎の移転のための建築をすすめています。この建築中の敷地は、園舎の移転を予測して早くから取得し用意していたものです。 現在の風の子保育園は、1978年(S53年)に建築したもので、1981年(S56年)の耐震基準を強化した建築基準法改正以前の建物でした。この基準法の改正は、1978年の宮城県沖地震を踏まえて大幅に変えられたものです。それは旧基準法では、震度五強でも損傷しないことが条件でしたが、新しい基準では、震度七でも倒壊しないことが条件になったのです。 このため旧基準の時期に建てられた福祉施設や教育関係施設、また公共施設等は、国によって耐震診断の調査が毎年のように行われてきました。特に阪神大震災以降は、補強工事を行うか、建て替えをするかの決断をせまられておりました。 風の子保育園は規模が小さいので、莫大な費用をかけて補強工事を行うことに疑問があり、また長期の補強工事期間に保育を休むことは不可能でありますので、新たな建設に踏みきったものです。 しかし、この建設資金には、国と大阪市から補助金が出ますが、昨今の待機児対策の関係から、30人の定員増をすることが補助条件となったため建築規模が大きくなり、建築計画や資金計画に大変苦慮することになりました。結局、補助金は総工事費の半額にも満たないため、福祉医療機構(政府資金)からの融資や一部銀行からの融資、そして自己積立金を組み合わせて何とかやりくりに努力している状況です。 建築は、地上3階(一部4階)建て、延床面積1,417,87平方米、鉄筋コンクリート造耐火構造です。出来上がれば、近い将来起るとされる南海大地震や上町活断層による直下型大地震に合っても、子どもたちの安全を守ることができるでしょう。 新しい園舎は、秋に完成する予定です。移転等の詳細な計画については、しばらく先にお伝えできると思います。今年のぞうさんは、新園舎で卒園式を挙げて卒園する第一号になります。どうぞご期待ください。 |