● | 明けまして おめでとう ございます。 2014年1月・第432号「風の子だより」より |
昨年は園の事業に対しまして、色々とご支援くださり有難うございました。新しい年が良い年でありますようお祈り申し上げます。 昨年11月末に、保護者会の勉強会がありました。大津市の「いじめ」についての第三者委員を勤められている大阪芸大教授の西林幸三郎先生による「いじめ」の話でした。大勢の保護者の方が参加され、次々と質問の出る熱心さでした。 風の子児童館では、小学生を持つ親の懇談会を定期的に行っていますが、小学校での「いじめ」問題はよく話題になっていました。これまでの報告では、大体3年生位からボツボツ発生するようです。おおむね女子の生徒が早いようです。 その内容は、持物を隠す、持物にいたずらをする、無視する、仲間はずれにする、みんなの前で辱める等々と際限なく行われるようです。いじめられる本人は大変辛いわけですが、これを親にも言わないで、じっと本人の胸の中にしまっているため、中々分からないところに問題があります。 しかし、小さい時から外であったことを何事も卒直に報告する習慣のある子は、割合に親に相談するので早く手を打つことができます。でも子どもの話を面倒がって適当に返事をして聞いたり、また後から聞くからと言って先送りにしてしまったりする内に、子どもは親に聞いて欲しいと思っていたことを段々に言わなくなってしまいます。思春期になると、殆んど口を閉ざしてしまいます。 大津市の自殺した子も、両親が別居状態であり、母親の居ない温もりのない家庭で、父親に相談もせず自身の胸の中だけで苦しんでいたのでしょう。 この「いじめ」の問題は、歪んだ友だち関係がクローズアップされますが、やはり基盤となるのは親と子の関係が生きていく上での支えになっているかどうかにあります。子どもに対して親は、「あなたがどんな事があっても親は味方ですよ。」という心のつながりがあることが何より大切です。 平成24年度の全国の小中学校での「いじめ」の発生件数は19万件と発表されました。年々増えているようです。将来の日本を担う子どもたちが、心身共に健康に育って欲しいと願うばかりです。 今年もどうぞ宜しくお願い致します。 |