● | 夏のキャンプ 2015年9月・第452号「風の子だより」より |
地球の温暖化現象からか、年々暑い夏となっています。毎日35度を越す猛暑が続きましたが、9月を迎え、やれやれの思いです。 この暑い夏の間、子どもたちは園のプールで、クラスごとに交替して、一刻の冷を楽しんでいました。子どもは、水遊びが大好きです。五才児の「ぞうさん」や、風の子児童館の学童児は、法人が所有している琵琶湖の自然生活施設「比良風の家」に、それぞれ1泊2日でキャンプに行ってきました。 広く、きれいな湖で存分に楽しみ、夜は星空の下でキャンプファイヤーをして歌を唱い、花火をしたり、夕食はバーベキュー、お昼は流しソーメンなど、普段できない楽しさ一杯の生活でした。 この「ぞうさん」や学童児のキャンプは、以前には2泊3日の夏の行事として長年行ってきました。それは行き帰りに、それぞれ半日近く必要とするため、ゆっくりと自然生活を楽しむために、真中の1日がとれる3日が必要なためでした。このキャンプに参加した子どもたちは、楽しかった思い出が、深く心の中にきざまれていることでしょう。 しかし一方、広い湖で遊ぶものですから、水の危険から子どもを守る安全管理には充分な大人の引率の人手が必要です。今夏は1泊2日のキャンプではありますが、保護者の方、ボランティアの方のご協力があって何とか無事に行うことができましたが、正直、ボランティアの確保は、仲々至難であるのが実際です。通常の保育をしながら、職員をキャンプに大勢参加することも困難です。 自然環境の乏しい、鉄とコンクリートの都会に住む子どもたちに対して、自然の中で楽しむ生活体験を願って設置した「比良風の家」や、螢狩りや芋掘りで行く「丹波の家」ですので、本当は夏のキャンプもゆっくりと2泊3日で行いたいと思っています。どうしたら実現できるのか、よく検討してみる必要があります。 風の子保育園の保育方針に、「親と園とで育てる子ども」というスローガンがあります。保育園がすべて請負ってするのではなく、この自然生活体験も保護者と共に実現していくような、一つの工夫ができたらと思っています。 |