● | お昼寝のおふとん 2017年5月・第472号「風の子だより」より |
今年も新しい園児が乳児を中心に大勢入りました。0〜1才児のクラスでは、保護者の顔ぶれも大きく変化しました。新しい方々には、園内の様子について、説明会において、大まかな説明をしていますが、必要な事柄について、少し詳しくお伝えしたいと思います。 その一つは、午睡用の寝具についてです。小さい子に、お昼寝は付きものですので、日中長い時間過ごす保育園では、当然寝具が必要となります。多くの保育園では、大体家庭から持ち込む形が殆んどです。この場合、主に子ども用のおふとんを購入することになります。しかし、ふとんの形、大きさ、厚みが皆違い管理が大変です。持ち帰り、また持って来なければなりません。きょうだいですと、結構な量となって大変です。民間の一部の園では、20年程前から業者からのレンタルを利用する所が出ていますが、その経費は相当に必要です。公立保育園では、すべて家庭からの持ち込みとなっています。 さて、風の子保育園では、園児のふとん問題の悩みの解決に向けて、今から50年程前の昭和38年に、父母の会(現在の保護者会)と園とで話し合い、父母の会で全部の寝具を揃える目標を決めました。その財源はバザーを行い、その収益を当てることにしました。この年一回のバザーを五年間続けて、上下のおふとん、夏用のタオルケット、冬用の毛布のすべてを整備しました。そして、この寝具を管理する役員をきめ、保護者から管理費をいただいて、寝具の更新、維持管理を行い、今日まで続いております。 この活動は、他の保育園にない独自の活動と言えましょう。この寝具活動の特徴は、親の共通の悩みを保護者組織全体で解決しようとしたところに画期的なものがあります。これが発端となって、「親と園とで育てる子ども」というスローガンが生み出されました。バザーは10回程続けられ、収益を園児の環境改善(主に遊具購入)に使うことになりましたが、それ以降は「夜店まつり」に切り換え、親子共 夏の夜を楽しむ行事に変って現在に至っています。 |