● | 親の願い 2017年7月・第474号「風の子だより」より |
風の子保育園では、随分と前から大阪市から地域の子育て支援センターの指定を受けて、様々の活動を行っています。ここでは主に、未就園の子どもたちが色々なおもちゃで遊び、また絵本を読んでもらったりして楽しみます。 同じ子育て中のお母さん同志なので、すぐに仲好しになって、互いに情報交換し合って時を過ごします。都会のマンションの一室で、子どもと向かい合って子育てする息苦しさから解放されて、風の子の「子育てひろば」を楽しんでくださっています。 先日、このお母さん達との勉強会を兼ねての懇談会を持ちました。集ったお母さんは、20人位の多数でした。お子さんの年令は生後6ヵ月から1才半位の子どもたちです。そのお母さんたちに対して、子どもたちの将来の希望を伺ってみました。みなさんは、明るい元気な子に育って欲しい、素直でやさしい子になって欲しい、自分のことは自分で出来る自立した子になって欲しい、などが共通の願いでした。 この懇談会に出席された方々だけでなく、子育てされている方にとっては、誰しも同じ願いであろうと思います。第一に丈夫な子、第二に気立ての優しい子、第三に賢い子の三つは親の望みですが、ではどうしたら、そういう子に育ってくれるのでしょうか。 みんな生まれた時は、同じスタートラインにありますが、早くて数年、5年10年の間には結構な差がついてしまいます。それは何故でしょうか。大変辛い問題です。人間の社会や人間の人生には、格差は付きものです。特に能力の面では、その局面において、できる人とできない人に分かれてしまいます。しかし、何でもできる人は居りません。Aができなくても、Bができるというものがあればいうものがあれば良い筈です。 人間の社会は、そういう一面何かができるという人の群れのバランスの上に成り立っているといえましょう。そのように考えると、子育ても随分と気持ちが楽になり楽しくなるのではないでしょうか。 |