今年の運動会を振り返って
2017年11月・第478号「風の子だより」より

 今年の運動会は、当日までに大変苦労させられました。何日もの雨天が続く予報があったからです。1日延ばしても大丈夫というわけではないので、天気を見て短縮するなり、体育館を借りて実施することも考えました。しかし、体育館は、児童以外全員の保護者が入れるという余裕はありません。

 あれやこれやの苦慮の結果、全体を乳児と幼児に分けた2部制の運動会を考えました。そして全体が午前中に終わるように、プログラムを短縮しました。このように何とか実施したいと考えたのは、運動会という目標に向かって練習してきた子どもたち、特に幼児さんの緊張がこれ以上続かない状況でもあったからです。

 運動会の当日になって、今にも降りそうな曇り空を見て、何とかお昼までもって欲しいと願いながら、乳児の運動会を先行して始めました。1時間程遅れで幼児さんが登場し、乳児さんは解散するという入れ替わりの行事になりました。

 さて、このように天候に振りまわされて行なった運動会でしたが、乳児さんの親子プログラムも楽しそうに展開できましたし、幼児さんの種目も立派に活躍され、見ていて思わず拍手しました。そして、乳児の保護者から、乳児の種目が待つ時間が少なく、早く終わって良かったという感想をいただきました。また幼児の保護者の方からは、子どもの演技を集中して見ることができ良かったという意見をいただきました。

 悪天候が予想されての運動会を行なったわけですが、怪我の功名とでも言うのでしょうか、何人かの保護者の感想は逆に好評でした。これまで永い間、形がきまった運動会でしたが、やり方を見直すきっかけができたように思います。乳児から幼児、そして学童児と大勢の子どもたち、それを見守る家族の方々や、とにかく大集団の行事ですので、長い時間がかかります。大人も子どもも待つ時間に疲れます。運動会は本来楽しいものですのでしっかり論議を深めて改善できるところは直していきたいと思います。

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