新型肺炎ウイルス感染症による学級閉鎖について
(2020年3月・第505号「風の子だより」より)

 新型コロナウイルスの感染の問題が、2月に入って大騒ぎになりました。この正月、新年を迎えた時には、誰もが想像すら出来なかったことでしょう。

 実際に感染者が広がり、死者も出ています。そして、この感染は世界的にまん延しています。こうした状況の中から、国は全国の小中学校、高校について、3月2日より春休みまで休校するようにと要請されました。大阪市では、当面3月2日より13日までの2週間を休校することにし、以降については状況を見て判断するということになりました。

 国なり大阪市の方針は、一方では共働きで働く人にとって児童の養育はどうなるのかという意見が強く出ています。大阪市の学校内で行われている「いきいき学級」も閉鎖するというものですから、保護者の悩みも非常に大きなことでしょう。

 私共の法人施設では、利用者主体という基本理念の考えから、保育園も、児童館の学童保育も、園内で感染者が発生した時は止むを得ませんが、そうした事態が起るまでは、安易に閉鎖するということは考えていません。これは台風の折に警報が出たことで学校の全日休校が機械的に出されることと同じで、法人施設の対応とは異なります。

 3月2日の休校初日、風の子児童館の学童保育には30人近くの子どもたちが、低学年高学年含めて、長期休みの様子と同じ風景でにぎやかでした。子どもたちは学校の束縛から解放された思いなのか、生きいきとした表情で友だちと楽しんでいました。

 これから、このウイルスの感染がどうなるのか、広がるのか、終息に向かうのか分かりませんが、保護者のみなさんのご協力を得て、無事に終えることを願っています。

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